# ---- Kifu for Windows V6.29 棋譜ファイル ---- 開始日時:2009/12/23 11:15 終了日時:2009/12/23 12:29 棋戦:第31回フランボワーズカップ1回戦 持ち時間:0時間15分 消費時間:175▲15△15 場所:文京シビックセンタースカイホール 手合割:平手   先手:石橋幸緒四段 後手:松尾香織初段 手数----指手-- *第31回1dayトーナメント「フランボワーズカップ」1回戦石橋幸緒四段−松尾香織初段戦。対局場は東京都文京区、文京シビックホール26階「スカイホール」。持ち時間はそれぞれ15分、秒読みは1手30秒。対局開始は11時15分。控え室で事前に行われた振り駒は、歩が4枚で石橋の先手に決まった。 *11時に8人の参加選手が入場。訪れたファンから大きな拍手。 *(棋譜・コメント入力=桜木) 1 7六歩(77) *開始の合図から「お願いします」と両者一礼。後手の松尾がチェスクロックを押すと、すぐに石橋は角道を開けた。 2 3四歩(33) *2009年の最後の1dayトーナメントは8人の参加。1回戦はマイナビ予選と同じ方式で、4局が並んで同時に指される公開対局。朝から多くのお客さんが詰めかけている。 3 7五歩(76) *石橋は居飛車振り飛車どちらも指しこなす女流では珍しいオールラウンダー。本局は三間飛車の石田流を目指す。 4 3五歩(34) *松尾は少考で△3五歩。珍しい対抗型だ。松尾は振り飛車党だが最近は居飛車も多い。 5 7八飛(28) *女流公式戦での対戦成績は石橋の4勝1敗(○○○○●)。直近の対局は今年6月の女流名人位戦B級リーグ。松尾が相矢倉から166手の長手数を松尾が制している。石橋は8勝1敗でA級復帰を果たしたが、唯一の黒星この松尾戦だった。 6 3二飛(82) *相振り飛車の相三間飛車に。 7 5八金(69) *石橋幸緒(いしばし・さちお)四段は1980年11月25日生まれ。東京都小金井市出身。LPSA(=日本女子プロ将棋協会)理事として運営にあたっている。93年10月、女流2級。19歳で初タイトルの女流王将を獲得。以前は角換わりなど激しい攻めを得意としていたが、近年はゴキゲン中飛車を愛用している。2004年9月、女流四段。09年、女流王位戦で清水市代女流二冠に2−3で敗れて失冠。養護学校に通っていた経験を活かし、教室や大会などでハンデを持つ方への普及を積極的につとめている。書道は師範格で「開雲」の号を持つ。座右の銘は「万物生きてこそ光り輝く」。趣味は野球観戦(ベースボールエキスパート1級)と競技麻雀。 8 5二金(41) *松尾香織(まつお・かおり)初段は1974年7月30日生まれ。広島県下蒲刈島(呉市)出身。埼玉大学将棋部時代に主将を務め、1994年春季関東学生女流戦優勝。愛用はゴキゲン中飛車。中盤での軽いさばきを得意としている。趣味は絵画、華道、登山。夫は日本将棋連盟棋士の松尾歩七段。歩と香の夫婦だ。 9 4六歩(47) *対局場は文京シビックホール26階「スカイホール」。東京ドームの隣に位置し、都心が一望できる。本日の東京は快晴で、富士山まで見える。 10 6四歩(63) *13時20分の準決勝からは大盤解説が行われる。解説は、予定されていた木村一基八段が体調不良のため、野月浩貴七段に変更された。聞き手は中倉彰子女流初段。 11 4七金(58) *開会式で対局者が抱負を述べた。石橋は「今年最後の1dayトーナメントです。優勝して気分よく今年を締めたいと思います。解説の野月さんにほめられるような将棋を指したいです」。松尾は「本日はお忙しい中ありがとうございます。1回戦から強敵ですが頑張りたいと思います」。 12 6二玉(51) 13 4八玉(59) 14 6三金(52) 15 3八玉(48) 16 7二銀(71) 17 2二角成(88) *技を掛けにいく。 18 同 銀(31) 19 8二角打 *角を打ち込んで香取りが受からないようだが。 20 6九角打 *ノータイムの切り返し。▲8八飛には△4七角成▲同玉△9二金で角を取り返せる。石橋が考えている。 21 4八飛(78) *▲8八飛ではなく▲4八飛。 22 4七角成(69) 23 同 飛(48) 24 9二金打 25 4五歩(46) *▲9一角成とせずに▲4五歩の強手! △8二金で金損だが果たして手になるのだろうか。松尾は小さく「うーん」とうなった。 26 3三銀(22) *1回銀を上がって辛抱した。 27 7六角打 *「角なんかいらない」とどんどん攻める。 28 5四歩(53) *▲4四歩が強烈なので、直射を防ぐ。 29 9一角成(82) *ここで香を取った。 30 同 金(92) 31 6六歩(67) *駒割りは金香交換で松尾が駒得している。石橋の自陣角の働きが焦点。 32 7一玉(62) 33 2八玉(38) 34 8二玉(71) *あわてる必要はない。決戦前に落ち着いて形を整える。 35 3八銀(39) 36 1四角打 *遠見の自陣角を放った。飛車を逃げると△6九角成と潜られるのがうるさそうだ。 37 5六歩(57) *ここで石橋は持ち時間を使い切り1手30秒の秒読みとなった。 38 4七角成(14) 39 同 銀(38) *飛車角交換に。 40 3四銀(33) 41 4六香打 42 2四歩(23) 43 3八玉(28) 44 2五歩(24) *松尾も15分の持ち時間を使い切り、両者一手30秒の秒読みとなった。 45 5九金(49) *飛車を持たれているので、自陣にスキを作らないように駒を進める。 46 3三桂(21) 47 5五歩(56) *角筋を生かした攻め。△5五同歩は▲4四歩が厳しい。 48 5七飛打 *金取りの飛車打ちで切り返す。飛車で5五の歩を外すつもりだ。 49 7七角打 *さらなる切り返し。 50 5五飛成(57) 51 6五歩(66) *角筋を通して龍取り。△5七龍は▲6八銀で龍の逃げ場がない。 52 同 龍(55) 53 同 角(76) 54 同 歩(64) 55 4一飛打 *飛車を取り返して石橋がかなり楽になった。 56 4五桂(33) 57 6八銀(79) 58 6六角打 59 4五香(46) 60 同 銀(34) 61 4三飛成(41) *飛車銀両取り。痛そうだ。 62 4六歩打 *受ける形がないので攻めるしかない。 63 4五龍(43) *両取りを残して▲5八銀も有力だったが、石橋は銀を取る。 64 4七歩成(46) 65 同 龍(45) 66 4六歩打 67 同 龍(47) 68 4五歩打 *連続のたたき。▲4五同龍は△4四香から△4二飛という筋が気になる。 69 4九龍(46) *拠点はできたが後手は歩切れ。攻めを続けられるか。 70 7七角成(66) 71 同 桂(89) 72 3六歩(35) 73 同 歩(37) 74 5六角打 *王手。応手が悩ましい。 75 4七銀打 *▲4七歩は△4六歩なので角に当てて受けた。 76 7八角成(56) *ぼんやり角を成って手を渡す。次は△4六香がある。 77 5八桂打 *辛抱の石橋。 78 4一香打 79 3七桂(29) 80 4六銀打 *松尾は自陣が堅いので攻めがつながればよい。 81 同 桂(58) 82 同 歩(45) 83 同 銀(47) *※△5六馬▲4七銀△4六香と、龍を狙ったほうがよかったようだ。 84 3四桂打 85 4七歩打 86 4六桂(34) 87 同 歩(47) *石橋は後手の歩切れが頼り。簡単にはつぶれない。 88 2六歩(25) 89 4七銀打 90 5六銀打 91 6七歩打 92 同 銀成(56) 93 6四歩打 *一発反撃。打ってから石橋は頭に手をやった。 94 同 金(63) 95 6七銀(68) 96 同 馬(78) *龍と桂に当たっている。 97 5八銀打 *ノータイムで銀を埋めた。駒を取られて苦しいが頑張る姿勢。 98 7七馬(67) *松尾の金得になった。 99 2六歩(27) *キズを消してチャンスを待つ。局面は後手よしだろう。 100 5五桂打 101 2三角打 102 4二飛(32) 103 5三桂打 104 5一金(61) *あわてず、じっと受ける。 105 5二歩打 *手筋の歩。△同金、△同飛いずれも▲4一桂成と取れる。 106 4三飛(42) 107 3四角成(23) 108 5三飛(43) 109 5一歩成(52) *金を取ってヒタヒタと迫る。石橋にもチャンスが来そうだ。 110 1五桂打 111 1八金打 *しっかり受けて桂を逆に狙っていく。△1五桂は急ぎすぎたか。 112 2七歩打 113 6八歩打 *金の質駒を消す。 114 4八歩打 *迷ったそぶりで歩を打つ。 115 同 龍(49) 116 6六馬(77) 117 5七歩打 118 5一飛(53) 119 2四馬(34) *飛車と桂の両取り。 120 6一飛(51) 121 1五馬(24) *桂が取れて駒の損得はなくなった。しかし駒の働きはまだ松尾がよい。 122 9九馬(66) 123 1六馬(15) 124 4三香打 125 2七玉(38) 126 4七桂成(55) 127 同 銀(58) 128 1四歩(13) 129 3八桂打 *粘りの姿勢。先手は攻撃力がないので耐えるしかない。 130 4四馬(99) *馬は自陣に引けの格言通りの手、だが。 131 5六桂打 *ゆっくり考えて桂を打った。両取り。 132 1五銀打 133 4四桂(56) 134 1六銀(15) 135 同 歩(17) 136 4四香(43) 137 5二銀打 *待望の反撃。 138 7一飛(61) 139 5三角打 *後手もいやな形になってきた。 140 2五歩打 *玉頭にイヤミをつけて勝負する。 141 6四角成(53) *頭に手をやりながら金を取った。 142 2六歩(25) 143 同 桂(38) 144 2四歩打 *△2五歩では歩が足りないとみたか。駒を打ち込む土台を作った。 145 5四馬(64) 146 2五桂打 147 2八金(18) 148 3七桂成(25) 149 同 金(28) *先手陣に寄りが見えない。 150 6二桂打 151 7二馬(54) 152 同 飛(71) 153 6四桂打 *厳しい追撃。 154 7一銀打 155 6三銀打 156 5四角打 *遠く先手玉をにらんでの受けだが。 157 7二桂成(64) 158 同 銀(71) 159 5四銀(63) 160 同 桂(62) 161 6二金打 162 7一銀打 163 同 金(62) 164 同 玉(82) 165 5三角打 166 8二玉(71) 167 6三銀打 168 同 銀(72) 169 同 銀成(52) 170 9二玉(82) *9一金を頼りにもうひと頑張り。 171 5二飛打 172 8二桂打 173 7一角成(53) *受けるマス目がない。 174 9四歩(93) 175 7二成銀(63) *ここで松尾が小さく「負けました」と頭を下げた。1回戦4局のうち一番最後まで残った1局だったので、終局後、観戦者から拍手がわき起こった。 176 投了 まで175手で先手の勝ち