# ---- Kifu for Windows V6.29 棋譜ファイル ---- 開始日時:2009/12/23 14:45 終了日時:2009/12/23 15:55 棋戦:第31回フランボワーズカップ準決勝 持ち時間:0時間15分 消費時間:153▲15△15 場所:文京シビックセンター スカイホール 手合割:平手   先手:石橋幸緒四段 後手:船戸陽子二段 手数----指手-- *第31回LPSA1day準決勝第2局、石橋幸緒四段−船戸陽子二段戦。持ち時間はチェスクロック使用で各15分、切れたら一手30秒の秒読み。対局開始は14時45分からの予定。振り駒は歩が4枚で石橋の先手に決まった。 *対局のインターバルにLPSAグッズの「どうぶつしょうぎ クリスマスバージョン」「日めくり詰将棋カレンダー2010」の紹介がされた。 *(棋譜・コメント入力=桜木) 1 2六歩(27) *石橋の初手▲2六歩で対局開始。 *本局も公開対局。会場は大勢のお客さんで満席となっている。 2 3四歩(33) *最初の大盤解説は中倉彰子初段と渡部愛ツアー女子プロ。中倉初段の「渡部さんは何年生だっけ? 高校1年生? へー驚きです。どっちに勝ってほしい?」という質問攻めにニコニコと答えていた。 3 2五歩(26) *石橋幸緒(いしばし・さちお)四段は1980年11月25日生まれ。東京都小金井市出身。LPSA(=日本女子プロ将棋協会)理事として運営にあたっている。 *93年10月、女流2級。19歳で初タイトルの女流王将を獲得。以前は角換わりなど激しい攻めを得意としていたが、近年はゴキゲン中飛車を愛用している。2004年9月、女流四段。09年、女流王位戦で清水市代女流二冠に2−3で敗れて失冠。養護学校に通っていた経験を活かし、教室や大会などでハンデを持つ方への普及を積極的につとめている。書道は師範格で「開雲」の号を持つ。座右の銘は「万物生きてこそ光り輝く」。趣味は野球観戦(ベースボールエキスパート1級)と競技麻雀。 4 3三角(22) *船戸陽子(ふなと・ようこ)二段。1974年4月23日、東京都渋谷区出身。LPSA番号18。居飛車・振飛車何でも指しこなす早見えの攻め将棋。2008年7月にLPSAに入会。翌8月の1dayトーナメント「マンデーカップ」で優勝するなど活躍を見せている。教室「マンデーレッスン」の講師を第1期から務める。日本ソムリエ協会認定ソムリエの資格を持つ。 5 7六歩(77) *船戸は1dayトーナメント3回優勝している。昨年の本棋戦では決勝で中井六段を降して優勝している。 6 4四歩(43) *振り飛車模様の出だしに見えるが、船戸は雁木型の相居飛車も得意としている。1回戦では雁木で渡部愛ツアー女子プロに快勝している。 7 5六歩(57) *対局前に両者が抱負を述べた。石橋は「ご観戦いただきありがとうございます。1回戦1ラウンドTKO勝ちの船戸さんと、175手とヘロヘロまで戦った私の対戦です。インターバルがあったのでなんとか体力は回復しました」。船戸は「反則は期待していませんが…。頑張ります。応援よろしくお願いいたします」。 8 5四歩(53) 9 4八銀(39) 10 3二銀(31) 11 7八銀(79) 12 4三銀(32) 13 9六歩(97) *居飛車振り飛車どちらも対応できる陣形。 14 5二飛(82) *居飛車かと思われた船戸だが、本局は中飛車に構えた。 15 5七銀(48) 16 6二玉(51) 17 6六歩(67) 18 7二玉(62) 19 6七銀(78) 20 5五歩(54) 21 同 歩(56) 22 同 飛(52) 23 5八金(49) 24 5一飛(55) 25 6八玉(59) 26 8二玉(72) 27 7九玉(68) 28 9四歩(93) *解説は野月七段と、中倉彰子女流初段のコンビに交替された。 29 6五歩(66) *「▲6五歩は大胆ですね」(野月七段)。 30 7二銀(71) 31 6六銀(57) 32 4五歩(44) 33 6八金(58) *早い金寄り。場合によっては▲5八飛の迎撃を見せている。 34 4二金(41) 35 7七角(88) 36 4四銀(43) 37 8六角(77) *4二の金に狙いをつけた。 38 4三金(42) *石橋はここで考えている。「石橋先生残り5分です」と記録の多部さん。 *ここで▲2四歩△同歩▲2二歩の仕掛けを考えているのだろう。 39 7七銀(66) *じっと銀を引きつけた。「難しい手ですね。予定変更かもしれません。でも▲2四歩が無理と判断したなら行ってはいけません。それが勝つコツです」と野月七段。 40 3五銀(44) *「ほほー。これは軽い手ですね。▲2四歩を防ぎつつ、角筋を通しました」(野月七段)。 *ここで石橋は15分の持ち時間を使い切り、一手30秒の秒読みに入った。 41 5八飛(28) *「やー」と頭に手をやりつつ、高い駒音で飛車をぶつけた。 42 5五歩打 *そっと歩を置いた。飛車交換はできない。 43 6四歩(65) 44 同 歩(63) 45 同 角(86) 46 5四金(43) *「この金は味がいいですね」(野月七段)。 47 8六角(64) 48 6四歩打 *石橋は秒読みの声に「はい」と元気よく答えている。 49 5九飛(58) 50 4六歩(45) *薄い4筋を狙う。 51 3六歩(37) *「突き違いの手筋です。▲4六同歩△同銀と中央に使われてはいけません」(野月七段)。 52 同 銀(35) 53 4六歩(47) 54 1五角(33) 55 3九飛(59) 56 3五歩(34) 57 3八飛(39) *つらい手だが△4八角成を防いで仕方がない。 58 4一飛(51) *「形勢はあちら持ちですね」と野月七段は盤面の上の方、船戸陣を指差した。 59 1六歩(17) 60 3三角(15) 61 2四歩(25) 62 同 歩(23) 63 2二歩打 64 同 角(33) *△4六飛▲2一歩成△4九飛成の攻め合いも考えられたところ。 *ここで船戸も持ち時間を使い切り、両者30秒の秒読みとなった。 65 2八飛(38) 66 4四飛(41) *飛車で2四を受ける。「この瞬間は△4六飛がないので、先手少し安心しました」と野月七段。 67 6五歩打 68 5六歩(55) *「いい手です。▲5六同銀には△4六飛と先手で飛車が出られます」と野月七段。 69 6四歩(65) 70 2五歩(24) *▲2四飛を消して△4六飛と走る手を見ている。 71 6三歩成(64) 72 同 銀(72) 73 5五歩打 *△5五同金には▲5三角成がある。 74 6四金(54) 75 6五歩打 76 5五金(64) 77 5三角成(86) 78 7二銀(63) 79 4四馬(53) *「とにかく飛車を取って先着したいということですね」(野月七段)。 80 同 角(22) 81 4一飛打 82 4三歩打 *簡単に桂を取らせない手筋。「△4二歩もありました。▲同飛成なら△3三角です」(野月七段)。 83 同 飛成(41) 84 3三角打 85 6四歩(65) 86 6二歩打 *「ここは打つしかありません」(野月七段)。 87 3四歩打 88 2二角(33) *歩があれば▲2三歩だが、先手は歩切れ。石橋は頭に手をやっている。 89 4五歩(46) 90 同 金(55) 91 3七桂(29) *強引にさばく。銀を動かして2八の飛を使う狙い。 92 同 銀成(36) 93 2五飛(28) *野月七段は△5七歩成を指摘。▲5七同金なら△7七角成の殺到が生じる。 94 6五桂打 95 2二飛成(25) 96 7七桂成(65) *△8八銀までの詰めろ。 97 同 桂(89) *手が交錯するようなスピードでバタバタと進む。 98 2二角(44) *▲4五龍には△5七歩成▲同金△7七角成がある。 99 6三歩成(64) 100 同 歩(62) 101 6六桂打 *△5七歩成を防ぎつつ、いつかの7四も狙っている。 102 4八飛打 *4五金にヒモをつけつつ、△5七歩成▲同金△8八銀をがある。「厳しいですよ」。 103 5八歩打 104 5七歩成(56) 105 同 歩(58) 106 5六歩打 107 同 歩(57) 108 5七歩打 *「一撃で仕留めるのは大変なので、力をためました」と野月七段。 109 6二歩打 110 同 金(61) *▲4二龍は△4四角とギリギリで受ける。 111 2六角打 *「ほう。これは気づかなかった。アイデア満載ですね」と野月七段。 112 4六飛成(48) 113 3七角(26) 114 同 龍(46) 115 4五龍(43) *2枚替えで局面を打開。 116 5八銀打 117 7八銀打 118 6九銀(58) 119 同 銀(78) 120 5八金打 121 4二龍(45) *「歩が利かないので▲4一龍もありました。▲4二龍は怖いですよ」と野月七段。 122 6八金(58) 123 同 銀(69) *△5八歩成の切り合いもありそうだ。▲同銀は△6六角。 124 4四角打 *「受けましたか。大人ですね」と野月七段。 125 5九金打 126 5八金打 *「▲5九金と△5八金の交換は先手が得をしたかな」と野月七段。 127 3三銀打 128 5九金(58) 129 同 銀(68) 130 3三角(22) 131 同 歩成(34) 132 5八歩成(57) 133 同 銀(59) 134 4八龍(37) 135 4九金打 136 6六角(44) *「こうするかな」と野月七段が大盤で示した一手。▲6六同銀は1回△4二龍と取れる。 137 4八金(49) 138 7七角成(66) 139 7八金打 *しっかり受ける。後手は6二金が浮いているので忙しい。 140 8八銀打 *「寄せにいきましたね。駒が足りるかな」と野月七段。 141 同 金(78) 142 6八金打 143 8九玉(79) 144 8五桂打 145 7七金(88) *「▲6二龍もありそうでしたが、決めにいきましたね」と野月七段。 146 同 桂成(85) 147 7一角打 *「ここからは、結末を見ましょう」と野月七段。 148 同 玉(82) 149 6二龍(42) 150 同 玉(71) 151 5三銀打 *△5三同玉は▲4三飛と打って詰み。 152 7一玉(62) 153 9三角打 *逃げ道封鎖の決め手。ここで船戸が「負けました」と投了を告げた。以下合駒は▲6二金まで。△9三同桂、△同香いずれも▲6二金△8二玉▲7二金△同玉▲5二飛△7一玉▲6二飛成までの詰み。「船戸さん、ずっとよかったですよね」と野月七段。「苦しかったです。疲れました」と石橋。野月七段は△5八歩成(132手目)で△5八銀を指摘。それならほどくのは大変だった。「そうでしたか。お代わりが足りませんでした」と船戸。船戸は連覇成らず。勝った石橋は決勝で中井広恵天河と戦う。 154 投了 まで153手で先手の勝ち