# --- Kifu for Windows (Pro) V6.29 棋譜ファイル --- 開始日時:2010/01/11 10:45 終了日時:2010/01/11 11:53 棋戦:第32回BinsGateCup1回戦 持ち時間:0時間15分 消費時間:40▲15△15 場所:クレオ大阪西 手合割:平手   先手:中倉宏美二段 後手:大庭美樹初段 手数----指手---------消費時間-- *関西での1dayトーナメント「Bins Gate Cup」は2008年以来2年ぶりの開催となる。1回戦第1局は中倉宏美二段−大庭美樹初段の対局。 *中倉は姉に中倉彰子初段を持つ姉妹棋士。居飛車振り飛車の対抗形を好み、近年は三間飛車をメーンにしている。愛車はハーレーダビッドソンでバイク雑誌などにたびたび登場しているアクティブ派。また地元東京・府中の1dayトーナメント「けやきカップ」を初めとしたイベントプロデュースでも大活躍だ。 *大庭も姉に大庭美夏1級を持つ姉妹棋士。温厚な性格同様、将棋も右玉など柔らかい受けを得意とする棋風だ。対局以外でもLPSAの日めくりカレンダーや、ファンクラブ会報など出版物の名校正者としても知られている。 *持ち時間は各15分、使い切ると1手30秒の秒読み。振り駒の結果歩が3枚出て中倉の先手に決まった。 *(棋譜・コメント入力=信天翁) 1 7六歩(77) ( 0:00/00:00:00) 2 3四歩(33) ( 0:00/00:00:00) 3 2六歩(27) ( 0:00/00:00:00) *中倉は三間飛車でなく居飛車を選択した。 *大庭が振り飛車で来ることを予想したのだろう。 4 4二飛(82) ( 0:00/00:00:00) *大庭は角道をあけたまま四間に振る。近年流行の指し方だ。 5 4八銀(39) ( 0:00/00:00:00) 6 6二玉(51) ( 0:00/00:00:00) 7 6八玉(59) ( 0:00/00:00:00) 8 8八角成(22) ( 0:00/00:00:00) *振り飛車側から角交換。「振り飛車には角交換」という格言が常識とされていたころもあったが、いまはそうでもなくなった。 9 同 銀(79) ( 0:00/00:00:00) 10 2二銀(31) ( 0:00/00:00:00) *ここに銀を上がって▲2五歩なら△3三銀を用意しておく。 11 7八玉(68) ( 0:00/00:00:00) 12 3三銀(22) ( 0:00/00:00:00) 13 7七銀(88) ( 0:00/00:00:00) 14 7二玉(62) ( 0:00/00:00:00) 15 8八玉(78) ( 0:00/00:00:00) 16 8二玉(72) ( 0:00/00:00:00) 17 7八金(69) ( 0:00/00:00:00) *一目散に囲いを急ぐ。「とにかくまず堅くして」というのが最先端の感覚だ。 18 7二銀(71) ( 0:00/00:00:00) 19 9八香(99) ( 0:00/00:00:00) *中倉はさらに堅い穴熊を目指す。 *堅さだけなら比類ない穴熊だが、駒が偏る分角の打ち込みに対する警戒が必要になる。 20 9四歩(93) ( 0:00/00:00:00) 21 9九玉(88) ( 0:00/00:00:00) 22 4四歩(43) ( 0:00/00:00:00) *飛車の活用を図る歩突き。4筋の歩交換が実現すれば振り飛車が指しやすくなる。 23 5六歩(57) ( 0:00/00:00:00) *▲5七銀を用意した手。 24 4五歩(44) ( 0:00/00:00:00) 25 5七銀(48) ( 0:00/00:00:00) *4筋交換は許せない。 26 3五歩(34) ( 0:00/00:00:00) *3、4筋の位を取り、振り飛車は伸び伸びとした陣形。 27 8八銀(77) ( 0:00/00:00:00) *「ハッチを閉める」と呼ばれる手。千手の穴熊はこれでぐっと引きしまった。 28 3二金(41) ( 0:00/00:00:00) *角交換振り飛車では金をこちらに上がってバランスを取ることが多い。もちろん△5二金左と本美濃囲いにする手も一局の将棋。 29 7九金(78) ( 0:00/00:00:00) *決戦に備えてもう一手自陣に手を入れた。代わりに▲5八金〜▲6八金右という指し方も十分考えられる。 30 4四飛(42) ( 0:00/00:00:00) *この浮き飛車が軽い形。次に△3四飛から3筋交換が一つの狙い筋だ。 31 7五歩(76) ( 0:00/00:00:00) *大胆な位取り、将来▲7四歩から攻める手を含みにしている。 *15分の持ち時間を使い切り、ここから中倉は一手30秒の秒読みになった。 32 3四飛(44) ( 0:00/00:00:00) *ここに飛を回れるのが3、4筋の位を取った効果。 33 2五歩(26) ( 0:00/00:00:00) 34 3六歩(35) ( 0:00/00:00:00) *これで3筋交換が確実に。 35 同 歩(37) ( 0:00/00:00:00) 36 同 飛(34) ( 0:00/00:00:00) 37 7八飛(28) ( 0:00/00:00:00) *▲3七歩では面白くないとみて飛を7筋に大転回した。盤の左側半分で決戦しようというのが中倉の描いている構想。 38 9五歩(94) ( 0:00/00:00:00) *△2六飛と飛の成りこみを狙う手もありそうだが、じっと端を伸ばし手渡し。大庭らしい柔らかな一手。 39 6六銀(57) ( 0:00/00:00:00) *先手は7筋に勢力を集中させ、決戦の機会をうかがっている。 *大庭も持ち時間を使い切り30秒将棋になった。 40 4六歩(45) ( 0:00/00:00:00) *△2六飛と回った時▲3七角の筋を消した歩突き。 41 7四歩(75) ( 0:00/00:00:00) *ついに攻撃開始。はたしてうまく攻めきれるだろうか。 42 同 歩(73) ( 0:00/00:00:00) 43 4六歩(47) ( 0:00/00:00:00) 44 4七角打 ( 0:00/00:00:00) 45 6五銀(66) ( 0:00/00:00:00) 46 2九角成(47) ( 0:00/00:00:00) *これで後手は桂得。 47 5五角打 ( 0:00/00:00:00) 48 6四桂打 ( 0:00/00:00:00) 49 6六歩(67) ( 0:00/00:00:00) 50 5四歩(53) ( 0:00/00:00:00) *軽妙な歩突き。先手は攻めを急がされている。 51 同 銀(65) ( 0:00/00:00:00) 52 5六馬(29) ( 0:00/00:00:00) 53 4五銀(54) ( 0:00/00:00:00) *ハッとさせる勝負手、馬と飛の両取りになっている。30秒将棋では判断に迷うところだが…。 54 5五馬(56) ( 0:00/00:00:00) *大庭は落ち着いて角のほうを取った。自陣は手厚く十分と見ている。 55 3六銀(45) ( 0:00/00:00:00) 56 6七角打 ( 0:00/00:00:00) 57 5九金(49) ( 0:00/00:00:00) 58 7八角成(67) ( 0:00/00:00:00) 59 同 金(79) ( 0:00/00:00:00) 60 3九飛打 ( 0:00/00:00:00) 61 7三歩打 ( 0:00/00:00:00) 62 同 桂(81) ( 0:00/00:00:00) 63 5八飛打 ( 0:00/00:00:00) 64 5七歩打 ( 0:00/00:00:00) *痛い歩打ち。後手勝勢のようだ。 65 同 飛(58) ( 0:00/00:00:00) 66 5六歩打 ( 0:00/00:00:00) 67 5八飛(57) ( 0:00/00:00:00) 68 3六飛成(39) ( 0:00/00:00:00) *これで後手銀桂得。 69 7五歩打 ( 0:00/00:00:00) *とにもかくにも、攻める場所はここよりない。 70 同 歩(74) ( 0:00/00:00:00) 71 7四歩打 ( 0:00/00:00:00) 72 8五桂(73) ( 0:00/00:00:00) 73 8六歩(87) ( 0:00/00:00:00) *桂取りをさいそくして、なんとか逆転のアヤを求める。 74 6六馬(55) ( 0:00/00:00:00) 75 5四角打 ( 0:00/00:00:00) *ドキッとする竜金両取り。 76 3九龍(36) ( 0:00/00:00:00) 77 3二角成(54) ( 0:00/00:00:00) 78 5七歩成(56) ( 0:00/00:00:00) 79 7三金打 ( 0:00/00:00:00) *中倉必死の食いつき。 80 同 銀(72) ( 0:00/00:00:00) 81 同 歩成(74) ( 0:00/00:00:00) 82 同 玉(82) ( 0:00/00:00:00) 83 7四歩打 ( 0:00/00:00:00) 84 同 玉(73) ( 0:00/00:00:00) 85 8五歩(86) ( 0:00/00:00:00) *玉を危険地帯に引きずり出し、桂を取ってチャンスを待つ。 86 5八と(57) ( 0:00/00:00:00) 87 8六桂打 ( 0:00/00:00:00) 88 7三玉(74) ( 0:00/00:00:00) 89 5八金(59) ( 0:00/00:00:00) *早い後続の攻めがないので自陣に手を戻す。後手が駒をたくさん渡してくれれば、逆転の可能性も出てくるが…。 90 7六桂(64) ( 0:00/00:00:00) *自玉の逃げ道を開けながら攻める、味の良い桂跳ね。 91 7七銀打 ( 0:00/00:00:00) *穴熊らしい頑張りだが、銀を手放し戦力不足になった。 92 5六馬(66) ( 0:00/00:00:00) 93 7九歩打 ( 0:00/00:00:00) *応急修理完了。 94 6九銀打 ( 0:00/00:00:00) *大庭は攻めの手を緩めない。後手の勝ち筋がはっきりした。 95 7六銀(77) ( 0:00/00:00:00) 96 7八銀成(69) ( 0:00/00:00:00) 97 6五桂打 ( 0:00/00:00:00) 98 7二玉(73) ( 0:00/00:00:00) 99 7八歩(79) ( 0:00/00:00:00) 100 6九飛打 ( 0:00/00:00:00) 101 7九銀打 ( 0:00/00:00:00) 102 5五馬(56) ( 0:00/00:00:00) 103 7七歩(78) ( 0:00/00:00:00) 104 7六歩(75) ( 0:00/00:00:00) 105 3三馬(32) ( 0:00/00:00:00) 106 同 桂(21) ( 0:00/00:00:00) 107 7三銀打 ( 0:00/00:00:00) 108 同 馬(55) ( 0:00/00:00:00) 109 同 桂成(65) ( 0:00/00:00:00) 110 同 玉(72) ( 0:00/00:00:00) 111 5五角打 ( 0:00/00:00:00) 112 6四歩(63) ( 0:00/00:00:00) 113 7八銀(79) ( 0:00/00:00:00) 114 8七桂打 ( 0:00/00:00:00) *この手を見て中倉は投了を告げた。 *以下▲8七同銀右は△8九飛成、▲8七同銀直は△8八銀▲同玉△7九飛成▲9九玉△8八金でいずれも詰み。 *感想戦は場所を移して、ファンの待つ大盤解説場で行われた。 115 投了 ( 0:00/00:00:00) まで114手で後手の勝ち