# ---- Kifu for Windows V6.29 棋譜ファイル ---- 開始日時:2010/07/17 10:00 終了日時:2010/07/17 10:52 棋戦:第37回MondayCup1回戦 持ち時間:0時間15分 消費時間:99▲15△15 場所:駒込サロン 手合割:平手   先手:島井咲緒里初段 後手:藤森奈津子四段 手数----指手-- *第37回1dayトーナメント「Mondayカップ」1回戦藤森奈津子四段−島井咲緒里初段戦。持ち時間は各15分、秒読みは1手40秒。本局の記録係はマンデーレッスン生徒の鷹取さん。鷹取さんによる振り駒は歩が2枚で島井の先手に決まった。 *棋戦名のMondayは月曜日に開催されているLPSA主催将棋教室「マンデーレッスン」から。Mondayトーナメントは3回目になる。本トーナメントは生徒有志が記録係や観戦記、設営、買い物などの運営も行う。 *(棋譜・コメント入力=桜木) 1 7六歩(77) *島井咲緒里(しまいさおり)初段は1980年5月15日生まれ。高知県南国市出身(森けい二九段門下)。LPSA番号13。 *1995年4月育成会入会、1996年4月女流2級。2003年4月女流初段に昇段。四間飛車穴熊を得意とし、切れ味鋭い終盤型。教室やインターネット指導対局、テレビ番組聞き手やエッセイ執筆で活躍する。趣味は音楽鑑賞。愛称「ペコ」。 2 3四歩(33) *藤森奈津子(ふじもり・なつこ)四段は1961年8月2日生まれ。埼玉県志木市出身。LPSA番号 5 *9歳の時父親から将棋を教わり、高校時代アマ女流棋界でタイトルを獲得。対居飛車には三間飛車、対振飛車には相振り飛車を得意とする。「なっちゃん」の愛称で親しまれ、将棋教室や大盤解説会、テレビ聞き手などで活躍。教室「女流棋士マンデーレッスン」第1期より塾長をつとめる。長男は日本将棋連盟新進棋士奨励会に所属する藤森哲也三段。夫はアマ強豪、長女もアマ女流選手として活躍する将棋一家である。座右の銘は「一歩千金」「和気藹々」。 3 7五歩(76) *3手目▲7五歩。振り飛車党の四間飛車党の島井だが、藤森も振り飛車党とあって、相振り飛車を視野に入れている。 4 3五歩(34) *対局場はLPSA駒込サロン。隣では大庭美樹初段−渡部愛TJP戦が行われている。 *本日の予定は12時から1回戦の中倉宏二段−松尾初段、船戸二段−マンデーX戦。14時から準決勝、16時から決勝の予定。 5 7八飛(28) 6 3二飛(82) *相三間飛車の相振り飛車に。 7 5八金(69) 8 8二銀(71) *対局前、藤森は「今年3月で現役引退となり、真剣勝負の舞台からは遠ざかることになりました。今日は頑張ります」。島井は「Mondayの響きの通り、アメリカっぽい格好をしてきました。マンデーレッスン塾長の藤森さん相手ですが、応援してください」と語った。 9 4八玉(59) *別スペースで大盤解説会が始まっている。石橋四段とマンデーレッスンの生徒さん。 10 6二玉(51) *本トーナメントは手製の予想紙が配られていて「1枠ナツコサマー、距離短、脚質先行、ママ復活」「2枠ペコヒメ、距離短、脚質差し、攻め強気」と書かれている。 *ペコヒメには印が2つ、ナツコサマーには印が1つ、ついている。 11 4六歩(47) *本トーナメントは予想投票も行われている。会場で配られている予想紙から。予想者は競馬評論家の能勢俊介さん。 *【能勢チェック】2枠ペコヒメ *2度のA級経験はメンバー中ナンバーワン。予想の見解にも触れたとおり、1dayトーナメントにはめっぽう強い。長期休養を挟み体調面が心配だが、出走する限りなきごとは言えない。 *好走パターン *四間飛車穴熊が十八番。一直線の攻めが持ち味。 12 3六歩(35) *【能勢チェック】1枠ナツコサマー *残念ながら公式戦は引退ということになったが、社団戦に参戦するなど意欲満々。むしろ肩の力が抜けてノビノビできる立場になったのは、棋風的にも一番のプラスかも。 *好走パターン *三間飛車、低く構える陣形が主流。穴熊はやらない。 13 同 歩(37) *【能勢チェック】戦型予想と見どころ *三間飛車一筋で激動の世を渡ってきたナツコにとって、今さら自分のスタイルを変える必要はない。対するペコヒメは振り飛車専門。あえて居飛車ににする可能性は極めて少なく、相振り飛車が濃厚。先後にもよるがナツコ三間vsペコ向かい飛車あたりか。ともに一直線の攻めがお家芸で、戦いが始まると中盤が短く一気に終盤になる場面も。互いに我が道を行くノーガードの打ち合いまであり、失着が出ると差が開く可能性も。 14 同 飛(32) 15 4七金(58) 16 3二飛(36) 17 2八銀(39) 18 7二玉(62) 19 3七銀(28) 20 5二金(41) 21 3八金(49) *島井は金矢倉に。3筋の交換に乗じて組んだので調子がよい。 22 4四歩(43) 23 3九玉(48) 24 4二銀(31) 25 6八銀(79) 26 4三銀(42) 27 6六歩(67) 28 5四銀(43) 29 3六歩打 30 4二飛(32) *矢倉に対しては引き飛車から4筋を狙うのがセオリー。浮き飛車の3四飛型は飛車が近すぎて当たりが強く、攻めにくい。 31 6七銀(68) 32 3三角(22) 33 7四歩(75) 34 同 歩(73) 35 同 飛(78) 36 7三歩打 37 7六飛(74) 38 2四角(33) 39 5六銀(67) 40 3三桂(21) *後手の攻撃陣が4筋に集中。矢倉崩しの理想型だ。 41 3五歩(36) *手持ちの一歩を生かす。▲3五同歩は▲3四歩がある。角筋を止めて4筋からの集中攻撃を緩和している。 42 4五歩(44) *強気に撃って出た。▲3四歩には△4六歩▲4八金引△4五桂と前進できる。 43 6五歩(66) *島井も角道を開けて応える。△2五桂として銀が逃げたら△4六歩を見る手もあるが、△2五桂には▲1一角成と取ってくるだろう。 *消費時間は島井7分、藤森14分。 44 4六歩(45) 45 同 銀(37) 46 4五歩打 47 3七銀(46) *△3五角は▲3三角成がある。 *藤森は15分の持ち時間を使い切り、1手40秒の秒読みに入った。島井は残り7分。 48 4三金(52) *▲3四歩を消しつつ桂にひもをつけた。次は△3五角から立て直す狙い。 49 6四歩(65) 50 同 歩(63) 51 6五歩打 52 同 歩(64) 53 6四歩打 *手に入れた歩で、継ぎ歩に垂れ歩と手筋の攻め。△4三金と離れたところだけに厳しい。 54 6二金(61) 55 7七桂(89) *「先手は全軍躍動ですね。島井さん、今日は落ち着いていますね」と石橋四段。 56 3五角(24) 57 6五銀(56) 58 5五銀(54) *△6五同銀▲同桂は先手の駒が働きが良すぎる。かわして頑張る。 59 8五桂(77) *角筋を通して銀取りになっている。 60 5四歩(53) *ガンガン行くなら▲7四歩。△同歩▲同銀△7三歩なら▲5五角〜▲6三銀打という狙い。 61 3六銀(37) *一回角を追う。 *島井も残り1分ほど。 62 4四角(35) *島井も15分の持ち時間を使い切り、両者1手40秒の秒読みに入った。 63 5六歩(57) *相手の攻め駒を攻める。駒が入れば6三への打ち込みが楽しみだ。後手からは△4六歩や△3五歩の攻めが見える。 * *※△6四銀と払う勝負手があった。▲6四同銀は△8八角成、▲4四角は△6五銀▲6二角成△同飛。 64 3五歩打 65 5五歩(56) 66 3六歩(35) *銀の取り合いに。 *島井はここで手番を握ったのが大きい。 67 5一銀打 68 4一飛(42) 69 6二銀成(51) 70 同 玉(72) 71 5四銀(65) *手応えのある進軍。△5四同金▲同歩△8八角成は▲6三金で詰み。 72 5二銀打 73 6六飛(76) *じっと圧力を掛ける。 74 5四金(43) *勝負手。▲5四同歩は△6六角と王手で飛車を取れる。 75 6三金打 76 5一玉(62) 77 5二金(63) 78 同 玉(51) 79 5四歩(55) *▲6三歩成を利かさずに取り返した。 80 6六角(44) *王手! 81 同 角(88) *後手玉は▲5三金からの詰めろになった。藤森口元にハンカチを当てて「うーん」とうなった。 82 6九飛打 *王手角取り、だが△6六飛成の余裕はない。 83 4九歩打 84 4四銀打 *▲5三金の筋を受けたが。 85 6三角打 *こちらから。飛車を取れば4四銀も取れる。 86 4三玉(52) *飛車を見捨てて上部脱出に懸ける。 87 5三歩成(54) *軽妙な成り捨て。△5三同玉は▲5四銀からの詰み。 88 同 銀(44) 89 5四銀打 *強打。△5四同銀は▲4四金のつもりだろう。 90 3四玉(43) 91 5三銀(54) *飛車ではなく、銀のほうを取った。 92 6六飛成(69) *角をハズして粘る。 93 4一角成(63) *飛車を取って▲4四飛△3五玉▲2六金までの詰めろ。攻防に△5五角くらいか。 94 4三金打 95 3五歩打 *歩で王手。△3五同玉は▲2六銀で詰む。 96 同 玉(34) 97 2三馬(41) 98 3四金(43) 99 2六金打 *藤森玉は行き場がない。ここで藤森が「負けました」と投了を告げた。 *気持ちよく攻め切って島井が準決勝進出を決めた。 * 100 投了 まで99手で先手の勝ち