# --- Kifu for Windows (Pro) V6.32 棋譜ファイル --- 開始日時:2010/07/17 10:00 終了日時:2010/07/17 11:14 棋戦:第37回MondayCup1回戦 持ち時間:0時間15分 消費時間:127▲15△15 場所:駒込サロン 手合割:平手   先手:渡部愛TJP 後手:大庭美樹初段 手数----指手-- *本局は第37回1dayトーナメントMondayCup。大庭美樹初段−渡部愛TJP戦。持ち時間は各15分、使い切ると、1手40秒以内の秒読み。 *振り駒の結果、と金が3枚出て渡部TJPの先手に決まった。 *(棋譜・コメント入力=銀杏) 1 7六歩(77) *渡部TJPの戦前の抱負。「今日は先日のマイナビ女子オープンのような将棋を指さないように頑張ります」 2 3四歩(33) *大庭初段の戦前の抱負。「今日はMondayの講師として出場しますが、渡部さんの応援が多そうでアウェイ感があります(笑)。悪役として頑張ります」 * 3 2六歩(27) *本局の記録係は伊藤大介さん。初代マンデーXだ。前回のマンデーカップでは中倉宏美二段に惜しくも敗れた。 4 3三角(22) *この手を見て、渡部TJPがコクンとうなずいた。 5 4八銀(39) *強く指すなら▲3三同角成。本譜はやや穏やかだ。 6 2二銀(31) *角換わりの将棋になれば、後手は飛先を保留して指せる。 7 6六歩(67) *角道を止めて穏やかな進行。 8 6二銀(71) *競馬評論家の能勢俊介さんが戦前に対局者の状態をチェック。「ミキティーマリナーズ。「マイナビ予選1回戦を勝ち、来年はチャレンジマッチ(予備予選)を回避。気楽になっててが伸びれば大駆けもある。1day優勝がないだけにそろそろ一冠がほしい。【好走パターン】自在。切り合うよりは粘りが身上」 9 5六歩(57) *競馬評論家の能勢俊介さんが戦前に対局者の状態をチェック。「ドサンコマナムスメ・他の参加者にはない若さ、伸長の余地が最大のセールスポイント(…と書くと全員を敵に回しそうだが)。勢い任せの振り飛車から居飛車に転身してやや停滞気味も成長の過程ととればプラスに。1dayトーナメントの実績も十分」 10 6四歩(63) *大庭初段は積極的な駒組み。 11 7八金(69) *今日の東京は快晴。セミの鳴き声も聞こえるようになってきた。 12 6三銀(62) 13 5七銀(48) *戦前予想では石橋四段と能勢さんが渡部TJPに▲を、M記者が◎をつけている。 14 3二金(41) 15 5八金(49) 16 4一玉(51) *△5四銀から△6二飛と6筋を狙うか、△7四歩〜△5一角〜△7三角(△8四角)と転換するかで将棋が変わる。 17 6八銀(79) *▲7八金の前に▲6八銀は△6五歩と突かれる手があった。▲7八金から▲6八銀がしっかりした手順だ。 18 7四歩(73) *大庭初段は着手してから湯のみに注いだ天然水を飲んだ。 19 6九玉(59) 20 5一角(33) *角を転換させるパターンを採用した。 21 3六歩(37) 22 3三銀(22) *壁銀を整える。渡部TJPは左手をあごに当てて考えている。 23 4六銀(57) *積極的に行く。▲6七金右から▲7九玉が無難な進展だ。 24 4四歩(43) *歩越し銀に歩で対抗。 25 3八飛(28) 26 5四銀(63) 27 5五歩(56) 28 4三銀(54) *くるんと半回転して銀矢倉へ。しなやかな陣形だ。 29 6七金(58) *ここ数手で後手の攻撃力を減らした(後手の右銀が受け駒になったこと、▲3八飛で△8四角〜△6五歩を受けた)ことに満足して駒組みに移る。 30 3一玉(41) 31 7七角(88) *▲7七銀〜▲7九角から金矢倉も考えられた。好みの分かれるところだ。 32 5二金(61) *後手は金銀4枚で強固な囲いとなった。 33 7九玉(69) 34 9四歩(93) 35 9六歩(97) 36 8四角(51) *△8三歩型を生かす駒組み。 37 5七銀(68) *中央を厚く構える。 38 6二飛(82) *残り時間は渡辺TJP4分、大庭初段9分。 39 3七桂(29) *現代矢倉の攻撃形。 40 7三桂(81) *次に△6五歩▲同歩△同桂と進めば角銀両取り。渡部TJPとしては▲7七角を省略していれば、△6五歩を▲同歩と応じやすかったが、それはそれで、角が壁形なので一長一短だ。 41 3五歩(36) *勇躍攻める。積極果敢。勢いのある将棋を心がけている。 *△同歩▲2五桂△2四銀▲3五銀の進行が予想される。 42 同 歩(34) *大盤解説では石橋四段が▲島井−△藤森戦をマンデーレッスン生徒向けに解説している。 43 2五桂(37) *10時22分、残り時間は渡部TJP1分、大庭初段6分。 44 2四銀(33) *渡部TJPは考慮中に秒読みに入った。 45 5四歩(55) *攻め幅を増やす。△同歩なら、後で生じる△6五歩に▲8六角が王手になる。 46 同 歩(53) *先手が3筋に戦力を集めているので△同銀は無筋。 47 5六銀(57) *戦力を加える。△3四銀と受けられたときは▲6八角から▲3五銀のつもりか。 *大庭初段が首をかしげて考える。渡部TJPは体を揺らして考えている。 48 3四銀(43) 49 6五歩(66) *なんと自分から6筋を突っかけた。これが渡部TJPの狙いだった。△同歩なら▲4四角で勝負。 50 4三金(52) 51 8六角(77) *先手の攻めがつながるかどうかが焦点。ここで△6五桂は▲同銀で大丈夫。 52 2二玉(31) *大庭初段は丁寧な指し回しを心がけている。 *△2二玉は角筋から避けている。 53 6四角(86) *石橋「とりあえず△6六歩と打ちたいですけどね」 *以下▲6八金引△6四飛▲同歩△4九角が進展例。その筋をいつ決行するか。大庭初段もここから秒読みに入った。 54 6六歩打 *石橋「愛ちゃんはマイナビの反省を生かして桂を2五に跳ねましたが、1七歩が1五まで伸びていないと攻撃力が低いのですよね」 55 6八金(67) 56 4五歩(44) *過激な手だ。▲同銀左△同銀▲同銀△6七銀で攻め合っていこうとしている。 *いったん△9五歩の味付けもあった。 57 同 銀(46) *▲5七銀と引いては立ち遅れると見て踏み込んだ。 58 同 銀(34) *▲同銀に△6四飛▲同歩△2七角は手抜きで▲3三歩から攻められる。「両取り逃げるべからず」の格言通りだ。 59 同 銀(56) 60 6四飛(62) *石橋「いやー、積極的ですね。島井さんと美樹さんが入れ替わったかのようです」 61 同 歩(65) 62 2七角打 *飛銀両取り。ここで▲2八飛△4五角成では先手いけない。ここは攻め合いたい。 63 4一銀打 *矢倉に食い付く。▲3三歩や▲3四銀打も考えられた。 64 3八角成(27) *悩ましいところ。△4五角成で馬を好位置に利かすのもあった。大庭初段は頭に手を当てながら飛車を取った。 * *※△4五角成が勝ったようだ。以下▲3二銀成△同玉▲8二飛△4二歩▲8一飛成の詰めろは△2五銀で上部が広い。 65 8二飛打 *渡部TJPは体を揺らして考えている。 66 4二歩打 *▲3二銀成△同玉▲8一飛成が詰めろ。 67 3二銀成(41) 68 同 玉(22) *先手は角損。足が止まってはダメだ。 *石橋「そーっと▲8一飛成とひっくり返して、こっそり▲3一金を狙います」 69 3三歩打 *石橋「駒得なので後手がいいと思いますが、先手はすべての駒が働いています」 70 同 桂(21) 71 同 桂成(25) 72 同 銀(24) *石橋「上から攻めるのは△2九飛〜△2六飛成を気にしないといけません」 73 8一飛成(82) *ここで▲3一金の詰めろをかける。桂を受けに使う余地を与えているのはどう影響するか。 74 2九飛打 75 8八玉(79) *先手玉は詰まない形。詰めろのかけ方も簡単ではない。後手は受けることになりそうだ。 76 3一銀打 *▲3四歩や▲2五桂がどれだけ厳しいか。 77 3四歩打 *(1)△同銀は▲4四桂、(2)△同金は▲同銀△同銀▲4四桂。 *大庭初段の表情が険しくなってきた。 78 同 銀(33) 79 4四桂打 *ビシッ。渡部TJPの駒音は高くなった。これは攻めが簡単には途切れない。 80 同 金(43) *△3三玉は▲3一龍と銀を取られてしまう。 81 同 銀(45) *「金なし将棋に受け手なし」と言われるが、大庭初段は銀桂の持ち駒でここをしのげるか。 82 2二銀打 *渡部TJP、右手をグーにして局面を考えている。 83 4一金打 *「寄せは俗手で」。▲3一金からの詰めろだ。大盤解説では△2四歩▲3一金△2三玉を検討している。脱出大作戦だ。 84 2四歩(23) *▲3一金△2三玉▲1六歩△2六飛成▲1五銀が大盤で示された。上部を押さえるのが大事だ。 85 3一金(41) 86 2三玉(32) *こうなると、2六歩や1七歩が無言の圧力となっている。 87 2一金(31) *先に金を寄せた。詰めろではないようだが、先手玉にも詰めろはかからない。 88 2六飛成(29) *大庭初段は上部脱出にかけるしかない。 89 1六金打 *「玉は包むように寄せよ」と言われるが、一方だけでなく挟み撃ちにするように攻めるのが良い。 90 同 馬(38) 91 同 歩(17) *30秒以上考えて取る。 92 1四玉(23) *大庭初段、着手してから水を飲んだ。 93 1五銀打 *隣で対局している▲島井−△藤森戦が終局したようだ。 94 2五玉(14) *駒損がひどいものの、入玉すればチャンスはまだ残されている。 *後手は△6七歩成で8四角を使う手も残っている。 95 2六銀(15) 96 同 玉(25) 97 2二金(21) *左手を口元に当てながら着手。次に▲2八銀と打ちたい。 98 6七歩成(66) *8四角を受けに使う。▲同金直△3九角成だろうか。 99 1七角打 *「王手は追う手」の懸念もあるが。 100 3七玉(26) 101 6七金(78) *戦力を厚くする着想。左右のサンドイッチを目指す。 102 4八角成(84) *△2八銀や△2七金も考えられた。 *▲3九銀と上を押さえてみたいところ。 103 4六銀打 *△3八玉に▲1八飛と攻めるつもりだろうか。 * *※先に▲2八飛が良かったようだ。「いやー、ひどい攻めだ」と渡部TJPが頭をかかえた。 104 3八玉(37) 105 1八飛打 *先手は攻め駒が少ないので後手玉を捕まえるのも大変だ。 106 4九玉(38) *△3六桂や△2七金などが指せれば安全になってくる。 107 3一龍(81) *戦力補充を目指すが、ここは後手のチャンス。 108 6六歩打 *▲3四龍△6七歩成はと金が受けに利くとの読み。 109 5七金(67) *渡部TJPが首をかしげる。やり損なったという思いか。 110 8四桂打 *△7六桂▲9八玉△8八金▲9七玉△8五桂打▲8六玉△7五銀となるとトン死。 111 4八飛(18) 112 同 玉(49) *先手は飛車を渡したので、詰まさないといけなくなった。しかし、詰ますのは大変だ。 113 6六金(57) *気を取り直して受ける。▲3四龍が利くかどうかの勝負。 *△4九飛は▲5九歩△同飛成▲3七角がある。 114 2九飛打 *外から。しかし、▲3九歩という手がどこかで利きそうだ。 * *※△4九飛には▲5七角△3八玉▲3四龍が渡部TJPの予定。▲3五龍以下の詰めろがかかり、先手玉はまだ詰みはない。 115 3九歩打 *これで先手玉が遠くなった。 116 2五桂打 *渡部TJP、右手を胸に当てる。 117 3四龍(31) *大庭初段の視線は自玉方面に向けられている。右手を頭に当てた。 118 1七桂成(25) *▲3五龍で受けが難しそうだ。 119 3五龍(34) *この手が利くと受けが難しい。 120 5九玉(48) *大庭初段、スッと滑らせるように5九へ。先手玉の元の位置まで逃げてきた。 *石橋「江戸から長崎まで逃げた感じですが、捕まりそうです」 121 5七銀(46) 122 2八飛成(29) *必死の受けだが。 123 4八銀打 *後手玉は詰み筋。 124 同 龍(28) 125 同 銀(57) 126 6八玉(59) *△4八同玉は▲3八龍△5九玉▲5八龍まで。 127 7八飛打 *ここで大庭初段の投了。以下は△6九玉▲5八角まで。終局時刻は11時14分。消費時間はともに15分(チェスクロック使用)。 *渡部「序盤から悪かったような気がします」 *大庭「64手目△3八角成は大金に目がくらみました(△4五角成が勝った)」 128 投了 まで127手で先手の勝ち