日本女子プロ将棋協会

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REPORT 2010.07.19

事前予想

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(マンデーカップ恒例、予想表)
【過去の戦績】
    優勝        準優勝
第1回 ヨウコソムリエール ビシバシタイフーン ゴキゲン中飛車
第2回 ヨウコソムリエール ナチュラルアッコ  四間飛車vs左美濃
【能勢俊介の決断】 
◎ヨウコソムリエール
○ペコヒメ
▲ドサンコマナムスメ
☆ケンタエックス
中井・石橋不在の1dayトーナメントは、各々がより一層チャンスあり…と思って臨む。
過去の戦績からも紙一重で、誰が優勝しても驚けない。
ポイントになる点を2つ。
(1)短時間の対局で3連勝する爆発力を持っていること。
(2)(例年そうだが)マイナビ女子オープン予選の直後というローテーションの中、より一層ハングリーな気持ちで臨めるか、ということ。
昨年の覇者◎は、一昨年も石橋に次ぐ準優勝とマンデーカップに執念と相性あり。また3年前の第1期マイナビでは、奇しくも同ブロックに入ったヒロミ、ペコヒメを連破し、居飛車穴熊で3連勝。本戦入りを果たしている。初戦のエックス戦が一番のカギとみるが、よい勝ち方をすれば一気に行く可能性大。昨年に続き本命とするが、昨年ほどの自信はない。
ワンデークイーン○も、5回の優勝があるように短時間での1日3局は、波に乗ってのイケイケモードにできるタイプ。体調不良で長期休養を挟んでいたが、マンデーカップには早めに参戦を表明。復権を狙える状態だろう。昨年のマイナビ予選では他が全員A級という強力ブロックに入りながらも、千葉三段・早水二段に連勝して早指し適性を示している。
並んで有力なのは▲。ツアー女子プロになる前後の勢いは感じられないものの、振り飛車から居飛車に移行するなどまだまだ他にはない伸びしろを持ち合わせている。マイナビ予選の初戦で負けるなど近況のもの足りなさがある分、3番手の評価。
実力的には食い込む余地のある☆が最大の惑星。あまり経験したことがない独特な雰囲気の中、自分の力を出し切れるかがポイント。ぜひマンデー生徒代表として、納得の将棋を指して頂きたい(と書くとプレッシャーになりそうだが…)
【M記者のひっそり狙います】
◎ドサンコマナムスメ
○ヨウコソムリエール
▲ナツコサマー
☆ヒロミハーレー
最近復調のマナムスメに期待。北海道からの輸送もすっかり慣れ、1学期も落ち着いた今回久々の優勝をJKパワーでゲット!3連覇のかかるヨウコも実績上位で逆転十分短距離戦ならナツコも脅威。サロンのマンデーというホームコースで一発あり。
実力者ヒロミの爆走まで押さえて万全。テンジンの伝説達成も考えられるが、本カップ準備など調整面で不安が残り、やや評価を下げた。
【さちだいひょーのビシバシ予想】
◎ペコヒメ
1dayマイラーの実績あるもスタートに難あり。とにかくパドックで見てからでないと走るかわからないが、一旦走り出したら止まらない。シマイ攻めが炸裂すればパンチ力では本命間違いなし!
○ヨウコソムリエール
このレースが適正距離か負けなしのマンデーカップV3を狙う。1dayでの連帯率も高く、ソムリエが自分の指し回しに酔わなければクイーンマンデーの座は確実か!?強いていえば初戦のエックス戦で講師の本懐を見せられるかがカギ。
▲ドサンコマナムスメ
このレースは初出走も、駒込コースに慣れてきた今回は久々の1着も期待できそう。あまりにも軽すぎる馬体重から、一時期伸び悩んでいたが、最近は再び脚が伸びてきて力強い走りが戻ってきた。若さゆえ、先輩古馬に騙されなければチャンスは十分。
☆ケンタエックス
今年の特別出走枠には中年の星ケンタエックスがチャレンジ。
王道を往く指し回しは道中の折り合い・ムチを入れるタイミング・末脚どれも申し分なし。プロを押しのけて駆け抜ける可能性は高い。
懸念材料は短い持ち時間と秒読みか。時折読みに没頭し腰を落ち着け過ぎてしまうクセがある。本格居飛車当、相掛かり・角換わり・横歩取りなど内枠での小競り合いを得意とする
ヒロミハーレー
普段は3枠後方からの捌きを得意とするが、相手によっては穴熊も愛用ハーレーでかっ飛ばすように途中で脚を止めなければかなり目はある。あとは前夜の栄養ドリンクをキッチリ抜けるかがポイント。
カオリテンジン
先団につけて常に中央突破を目指すタイプだが、秒読みで慌ててしまう場面も。ペースを乱さず遅くとも確実な走り出、周りがコケたら混戦を抜け出したい。初優勝で天神特製・勝利の美「替え玉」を味わいたいが、解説のゲスト棋士が一番の敵か?
ミキティマリーンズ
スタートから相手の進路妨害!?をするような独特の走りが奏功すれば、上位進出のチャンスあり。初戦は近年特に意識する、憎きファイターズ。いくらダルビッシュばりの若く勢いあるボールを投げてこようとも、西岡の脚でかき回すようにペースをつかみたい。
ナツコサマー
昨年度競走からは引退したが、まだまだ人気の母馬はサンシャイン牧場で休養していたところを熱い声援によって中央のターフに呼び戻された。ヒロミハーレーと同じ3枠での捌きを得意とするが、こちらは中段の位置取りが好き。まさかの大駆けで、すわ引退撤回もあるかも!?