日本女子プロ将棋協会

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REPORT 2011.08.11

GSP派遣 南山中学・高等学校女子部 棋道部(7/31 愛知県名古屋市)

ガールズ将棋プロジェクトでの女流棋士派遣企画。船戸陽子二段が愛知県名古屋市の「南山中学・高等学校女子部・棋道部」にお邪魔しました。
今回の派遣は2009年に「小・中学生女子名人戦名古屋大会」開催の際に、会場を使用させていただきました同校の奥野元三先生にご協力いただき実現しました。この南山中学・女子部様には2年前の「小学生女子名人戦・名古屋大会」の会場として使用させていただきました。藤田麻衣子さん(元女流棋士)は同校の卒業生です。
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夏休みにも関わらず現役部員とOG併せて13名の方が来てくださいました。翌週に行われる「全国高校将棋選手権大会」に出場するメンバーは全員参加してくれました。
船戸二段は全員に「どんな戦法を指してほしい?」「得意戦法は?」と開始前に聞いていました。また急所の局面で悪い手や難しい手が出ると局面を戻したり、ヒントを与えたりとできる限り選手自身に手を考えさせるように対局を進めました。その中で正解手を見つけた時にパッと明るくなる選手の皆さんの表情が印象的でした。
船戸二段も「近くにこんな将棋部あるならしょっちゅう来ますよ!」と雰囲気の良さに魅了されていました。
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大盤を使っての自戦解説。対抗型のリクエストがあり、日レス杯の船戸-中倉宏戦を解説。新幹線の時間ギリギリまで解説を行いました。
・棋道部顧問・奥野先生にお話を聞きました
-棋道部はいつから活動されているのですか?
「’98年の秋です。まずは同好会という形からスタートしました。囲碁好きの先生もいらっしゃって、チェスをする子もいました。将棋のルールも初めから教えた子もいますが、結構駒の動かし方とかルールを分かってる子はいましたね。’03から’04年くらいですかね『ヒカルの碁』ブームで部員は急に増えました。将棋も囲碁もやる子もいました」
-普段の活動はどのようにされていますか?
「月・火・水・金の放課後が活動日時です。ただ女子校ということもあって、あまり遅くまで活動ができないんですね。内容は実戦中心です。昔は私が皆に教えているような状況で大変でしたが、今は上級生が後輩に定跡を教えたりという形になり、ずいぶん楽になりました。あとは合宿なども行っています」
-現在の部員数はどのくらいですか?
「30人くらいは登録していますが、他の部とかけもちしている子も結構います。部室にひんぱんに来る子は10人くらいでしょうか」
-大会などはどんな大会がありますか?
「愛知県連さんから一般大会の情報をいただいていますが、メインは中学の文部科学大臣杯、高校生は高校選手権と東海三県大会という大会があります」
-大変なところなどは、どんなところですか?
「技術的なところでいうと、定跡書で解説されている先のところ。これにて良し、というところからどう指しこなしていくか、というところが課題ですね。あとはやはり活動時間が短い。これは普段の活動時間もそうですが、高校2年で引退してしまう子も多いんです。もう1年頑張ればと思うのですが…」
-女の子へ指導していて、特有なところとか気付いた点などありますか?
「男子は闘争本能というのか、元々勝負勘が備わっているように思います。うちの生徒で強くなる子、伸びる子は負けず嫌いな子です。見ていると感想戦をしっかりしている。序盤ではなくて、勝敗の分かれ目となる中・終盤の局面について聞いてきます。あと家できちんと定跡書を読んで来る子もしっかりしてきます」
-どうもありがとうございました