R E P O R T レポート
女流棋士をめざす人へメッセージ(礒谷真帆)
私は、小学2年生から所司先生(和晴七段)の教室に通い始めました。大会に参加して友だちができたり、今まで勝てなかった人に勝てるようになるのが楽しかったです。
GSPチャレンジには高校1年ごろから参加しました。遠藤さん(遠藤正樹GSPチャレンジ専任コーチ)の教え方はとても丁寧でわかりやすく論理的。どんな棋力のどんな人相手でもとても丁寧な接し方でレベルに合わせて教えられるのがすごいところです。トッププレイヤーでこれだけ熱心にわかりやすく教えてくださる人はあまりいません。
誰に対しても謙虚な方で、技術以外に進路のことなども真剣に聞いてアドバイスもくださり、将棋の取り組み方を改めて考えることができました。
GSPチャレンジでは、記録の取り方の研修や、先輩女流棋士が修業時代どのように将棋に取り組んでいたかのお話もためになりました。その時学んだことは、今も活かせていると思います。
女流棋士になってからも、GSPチャレンジのメンバーとは指導や練習対局で指しています。指すごとに上達しているのがわかりますし、みんな女流棋士を目指しているので、自分も本気で真剣に指して、自分の勉強にもなるように指しています。
協会は先輩方がとてもやさしく、所属女流全員仲がいいです。後輩の意見も素直に聞いてくれて、人それぞれしたいことを尊重してくれるのもありがたいです。
人数が少ないので自分たちでやらなければいけないことが多くて、負担に感じる人もいるかもしれないです。でも団体が二つあるほうが選択肢があり、自分はどっちがいいか考えて選べます。母(大庭美夏女流初段)も叔母(大庭美樹女流初段)も所属しているということもありましたが、自分にはLPSAのほうが合っていると思いました。
私が小学生の頃は、女性大会に行けばたくさん女性がいたので将棋は男性がやるものという意識がなくて、普通にやっていました。中学高校になって、県大会に女子が1人の年があったり、県代表がいない県があったりして、将棋を指す女子は少ないんだなと初めて思いました。
LPSAの人数が増えて大きい団体になったら、LPSA主催の大会も地区予選ではなくて都道府県大会ができるようにしたり、教室も全国で開いたりして、もっと将棋を指す女子を増やせたらいいなと思います。