日本女子プロ将棋協会

R E P O R T

REPORT 2021.04.19

女流棋士をめざす人へメッセージ(島井咲緒里)

 私が子供の頃は、周りで将棋をやっている子供は少なく、友達やライバルという存在はいませんでした。またインターネットも普及しておらず、女流育成会の頃は県内のアマ強豪の方のお宅へバスや車で習いに通っていました。

 私は全国大会に出るようになって初めて将棋友達ができ、とても嬉しくその存在にたくさん力をもらいました。そして今でもかけがえのない大切な友人です。将棋を通じて育まれた御縁はその後の人生を豊かにしてくれると思います。


 GSPチャレンジのメンバーも、いわゆるライバルではありますが、一緒に修行している仲間とも言えます。月例会での対戦や大会での活躍を目にするのは、とても刺激になり奮い立たせてくれるものかと思います。

 一人で強くなれる人は多くありません。良きライバル、指導者がいることは、継続する力になると思います。遠藤正樹コーチの指導はとても丁寧で分かりやすく、基礎をしっかり教えてくれますし、個々の希望に合わせた勉強方法を提案してくれるので、棋力アップが望めるかと思います。メンバーと交流することで苦しい時も一人じゃないと思える事があるのではないでしょうか。


 GSPメンバーとは長年対局していますが、女流棋士と遜色ないレベルまで強くなってきている子も増え、指導という気持ちではなく一緒に頑張って強くなろう、という想いで臨んでいます。
 メンバーは小学生~大学生という若い世代であり、地方からの参加者もいます。学業との両立など色々と悩むこともあると思いますが、お話を聞いて技術面以外のサポートもできたらと思っています。

 これからも将棋にひたむきに打ち込めるように、環境作りに努めたいと思います。皆さんが女流棋士として羽ばたく日を楽しみにしています。