日本女子プロ将棋協会

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REPORT 2009.07.27

マンデーカップ・自戦記(伊藤大介様)

第26回1dayトーナメント・MONDAYカップ 1回戦 中倉宏美二段-伊藤大介(MONDAY・X) 
自戦記 伊藤大介(MONDAYレッスン生徒) ☆棋譜はこちら 
7月20日12:00 
「対局を開始してください」の合図とともに、第2回マンデーカップ1回戦、中倉宏美二段vsマンデーXこと私、伊藤大介アマ?段の対局が始まった。手合は角落ち。両者ともに指導対局で指し慣れてはいるが、1対1、対局時計ありではもちろん初めてである。思っていたよりも緊張はしなかった。
対局場であるLPSA駒込サロンは通い慣れた場所であるし、周りにいる人達も顔見知りが多いからであろうか。
初手からスラスラ進み、6手目・下手5八飛を見て中倉宏美二段(以下宏美さん)の手が止まった。局後の話では、私が矢倉をやってくると思い、意表をつかれたとのこと。
私の思惑が見事的中し、ここでは早くも作戦勝ちの予感!しかし、13手目上手2二飛。今度は私が意表をつかれ手が止まることに。
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角落ち2二飛は今まで3局程度しか経験がなく、しかも勝ったことはない。
そこで慎重に構想を練り方針を決定。矢倉にしっかり組んでから攻めることにする。▲2八銀はその第一歩。ここで▲2八玉などとしているとすかさず上手に飛車先の歩を伸ばされ、無条件に歩を交換されてしまう。
一方、宏美さんは一手一手時間を使いながら駒組みに苦心している様子で、4二~3三~2四と棒金で攻めを見せてくるが、これは下手にとってありがたかった。なぜなら、上手の守りが薄くなり攻めやすくなったからである。私は守りの薄い上手の玉頭を攻めるべく着々と準備を進め、▲9七角で準備完了。54手目▲6五歩の局面ではかなり優勢を意識し、66手目▲6四歩の局面では、どうやって勝とうか(宏美さんゴメンナサイ!)というくらい形勢に差がついていた。
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しかし、ここから私はアマ?段の実力を発揮し怪しい手を連発!宏美さんの鋭い追い込みもあって、結果は見てのとおりの大逆転負け。まあ結果はともかく、将棋は楽しむことができたので満足でした。
今日はプロ棋士の凄さ、将棋の怖さ、そして伝説のヒロミキック(笑)を同時に体感でき、とても有意義な1日でした。
最後に、このような貴重な体験をさせてくださったLPSA関係者のみなさまに対し、この場を借りて感謝の意を表したいと思います。どうもありがとうございました。
(伊藤大介)