日本女子プロ将棋協会

日レスインビテーションカップ・第2回女流棋士トーナメント

『日レスインビテーションカップ・第2回女流棋士トーナメント』
主催:日本女子プロ将棋協会
協賛:日本レストランシステム株式会社日本レストランシステム株式会社安心堂百貨店
中継サイト 
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【決勝戦】
9/27(土) 中井 広恵六段○-●中倉 宏美初段
【準決勝】
9/ 9(火)19:00~
中井 広恵六段○-●北尾まどか初段
大庭 美樹初段●-○中倉 宏美初段
【2回戦結果】
8/26(火)18:00~ 大庭 美樹初段○-●島井咲緒里初段
8/12(火)18:00~ 石橋 幸緒王位●-○中倉 宏美初段
8/2(土) 17:00~ 蛸島 彰子五段●-○北尾まどか初段
7/23(水)18:00~ 中井 広恵六段○-●藤田麻衣子1級

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第2回日レスインビテーションカップ決勝

【棋譜リアルタイム中継】9月27日(土)13:00~ 
中井広恵六段-中倉宏美初段 FLASH版 JAVA版
日レス杯動画中継(別ウィンドウ)
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(中井六段の初手は▲7六歩)
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(中倉初段の2手目は△3四歩)
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(対局は和室にて)
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(大盤解説は先崎学八段)
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(控え室ではモーツアルトのケーキと、安心堂百貨店のお菓子)
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(35手目、▲3六歩と突く中井六段)
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(対局者にもケーキと紅茶が出された)
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(現在中盤戦)
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(2連覇を狙う中井六段)
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(中倉初段は初の決勝進出)
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(片上五段による大盤解説)
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(大盤を見る人と、ケーキを選ぶ人)
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(対局場外の庭にて)
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(大盤解説の聞き手を務める笠井友貴さん)

NTTル・パルクpresents LPSA将棋ツアー2008 in 名古屋(9/23)

LPSA初の全国イベント「NTTル・パルクpresents LPSA将棋ツアー2008」、第三弾は愛知県名古屋市にて行われます。
イベント入場は無料(将棋大会・指導対局は有料)ですので、皆様、ぜひご来場下さい!
特設サイト http://www.joshi-shogi.com/tour/
10/12(日)in東京の要綱はこちら→http://joshi-shogi.com/event/tour/081012_tokyo.html
日時:平成20年9月23日(祝) 9:30開場/10:00開会
会場:電気文化会館 5階イベントホール


『観る』・『指す』・『楽しむ』。3つのゾーンで将棋を楽しむプログラムになっています。
みんなで将棋の「わ(和・話・輪)」をつなげましょう!
出演:石橋幸緒王位・山下カズ子五段・鹿野圭生初段・島井咲緒里初段・藤田麻衣子1級

特別ゲスト:先崎学八段・松尾歩七段
 
(写真提供:日本将棋連盟) 
☆出演者は都合により変更になる場合があります。
主催:日本女子プロ将棋協会
後援:新聞三社連合 北海道新聞 東京新聞 中日新聞 神戸新聞
    神戸市 神戸市教育委員会 札幌市教育委員会 名古屋市教育委員会 週刊将棋
協力:北海道将棋連盟 東京アマチュア将棋連盟 株式会社斎藤企画
協賛:株式会社NTTル・パルク

 
(画像をクリックすると拡大されます)

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日めくり詰め将棋カレンダー2009、大賞発表!

おかげさまで沢山のご予約をいただいている「日めくり詰め将棋カレンダー2009」。今年から、より皆さんとの交流をはかりたい、はげみになるような企画を、と考え、優秀作品にLPSAから賞をお贈りすることにいたしました。
930題という大量の候補作から、見事に大賞に輝いたのは「大阪府 赳と英作・5手詰め」です。選考委員4名、そして委員長の山下カズ子五段ともに高評価で選ばれました。日めくりカレンダーのコンセプトにもぴったりの短手数作品で、鋭い狙いを秘めた一品。配置もすっきりとして思わず解きたくなる作品です。
(選考委員からの短評)
風みどり「5手詰で緊張感ある金の動きが素晴らしい」
柳田明「完成度が非常に高い。スキなし」


また、山下カズ子五段より、1手詰めから9手詰めまでの各手数ごとの優秀者に山下賞が贈られました。
1手詰め賞:神奈川県 柳田明作
3手詰め賞:長野県 大貧民作
5手詰め賞:愛媛県 たくぼん作
7手詰め賞:大阪府 久保雅樹作
9手詰め賞:北海道 松田圭市作
さらに、加賀さやか作・1手詰めに選考委員特別賞が贈られました。
(短評)
岡本眞一郎「詰将棋のルールの裏をかいたような作品で、このアイデアに敬意を表して特別賞を贈りたいです」
小林敏樹「複数解をテーマにした1号局(?)を評価する気持ちは変わりません。今後詰め将棋界に複数解の時代が訪れるのを予感させる、エポック的作品」
受賞作は<続きを読む>以下に掲載しております。
各作品の解答と解説は、裏ページに記載されています。ぜひご購入の上、お楽しみください。
受賞された皆様には山下カズ子委員長直筆色紙が贈られました。みなさまおめでとうございました!!
日めくり詰め将棋カレンダーはオンラインショップで現在予約受付中。20日までにご予約いただいたお客様には「オリジナル駒シール」を特典としてプレゼントいたします。イベントでの販売は23日のLPSA将棋ツアー名古屋川崎「時代屋」多面指しイベント、28日社団戦3日目より開始いたします。

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第16回GSPカップ決勝

【決勝】16時対局開始
笠井友貴さん-相馬美咲さん
動画ライブ中継・対局者(別ウィンドウ)
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(先手は笠井さん)
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(後手の相馬さんは横歩取りに誘導)
 第16回1dayトーナメント「GSPカップ」の決勝戦は笠井友貴さんと相馬美咲さんの対戦になりました。ふたりは今までにも学生女流名人戦決勝など、何度も対戦している間柄です。本局も熱戦が期待されるでしょう。
 笠井さんは昨日行われた第40期女流アマ名人戦で優勝し、見事2連覇を飾りました。今日は3局連続の先手です。準決勝の中七海さんとの対局は本当に大熱戦で、感想戦では「強い」を連発していました。
 相馬さんは昨年の学生女流名人。高専の全国大会では女流戦で無敵を誇っており、東日本学生女流名人戦でも2年連続優勝しています。笠井さんも相馬さんも、今日の優勝候補の本命だったと思います。
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(ネット上に公開されている棋譜をチェック)
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 今日の出場者はみんなで準決勝の棋譜をネット中継画面でチェックしていましたが、16時直前になって「あれ? もう4時だよ」と笠井さんが言ってあわてて対局準備。あらかじめ振り駒をしており、笠井さんの先手と決まっています。
 駒箱を開けたのは笠井さんでしたが、さっきは相馬さんの振り歩先だったし…という成り行きで王将を相馬さんに譲っていました。決勝戦も個人協賛の前野さんの挨拶で対局開始です。
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 ふたりとも居飛車党なので相矢倉かと思われましたが、横歩取り8五飛になりました。序盤から大駒が派手にぶつかりあう将棋なので私にはとてもとても指しこなせません。
 関係者控え室では中井女流六段と石橋女流王位による「無言の解説会」が始まりました。ホワイトボードで仕切られているだけなので、声が聞こえてしまうからですね。パントマイムのようです。
 32手目の△8八角成では△8六歩と合わせていく手を石橋女流王位が示していました。本譜の△8八角成は珍しいそうです。
 37手目の▲2九飛では▲1六飛も考えられましたが、△1四歩で忙しいでしょうか。すでに敗退した選手もネット中継と大盤解説を熱心に見つめています。
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 ところでこの観戦記は対局とほぼ同時進行で書いています。先ほど準決勝のネット中継も担当させていただきましたが、本当に忙しい。30秒将棋となるとなおさらです。対局しているときも「30秒って短い!!」と思うのですが、キーボードから文字を打たなければならないのは本当にプレッシャーです。誤植も心配ですし。
 と先に終盤戦への言い訳を書いておきまして(笑)本局に視線を戻します。大盤では今日出場した小野さんが呼ばれ、聞き手をしています。といっても無言の解説会です。いつしか大盤近くに何人も集まった小声の検討になっています。
 37手目▲2九飛の局面で相馬さんが長考。大盤では△7五歩を中心に検討されていました。ふと小野さんが「7四歩って取られたらまずいんですか?」と質問。中井さんは笑顔で「ううん、まずくない」。▲7四角と出られても△8四飛と引けるので、すぐにどうということはなさそうです。観戦している今日の出場者の皆さんは実力者ばかりですが、横歩取りを指さないそうなので少し勝手が違うようです。
 相馬さんが選んだのは△5四角。3六と7六をにらむいい場所です。対して笠井さんは▲2四歩と垂らしました。こういうじっくりした手を指されると焦ります。
 今日は個人協賛の前野春樹さんも観戦に訪れています。前野さんは棋力こそ10級に満たないとおっしゃっていますが、情熱は将棋ファン一??です。将棋ファンになるきっかけは佐藤康光竜王-羽生善治挑戦者の竜王戦決着局のBS中継を偶然見たこと。その後、毎週NHK杯トーナメントの放送をチェックするようになったそうです。
 前野さんは横歩取りや角換わりといった激しい将棋を見るのが好きということで、本局も大好きな展開になったようです。
 それにしても個人協賛ってできるんですね。今日のネット中継をごらんのあなたもいかがですか? 私はかなり厳しいです。
 先手は▲2五飛の形になれば▲2三歩成が実現しますが、相馬さんは△7五歩。飛車の横利きを止めるので勇気のある一手です。大盤で検討していたGSP勢(?)は▲7五同歩を中心に検討していました。後手からの早い手がないということでしょうか。▲2五桂は、桂馬を渡すと△6四桂があるから指しづらいと見ています。大盤に戻ってきた石橋女流王位は局面を見ると、じーっと黙っていました。まだまだ難しいのでしょうか。その表情は厳しいものでした。
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 ここで残念なお知らせがあります。せっかく私がリアルタイムで書いているのに、サーバーが重くなってしまって掲載できないそうです…。寂しいですね。1dayトーナメントでこんなにサーバーが重くなってしまったのは初めてだそうで、アマチュア女流選手がこれだけ注目されているのは大変うれしいことです。
 アップはできなくても書くだけ書いていきます。よろしくお願いします。
 普段は笑顔いっぱいの笠井さんですが、対局中はきりっとした表情を見せます。口が真一文字で、まっすぐに盤面を見つめています。
 相馬さんは対局中とは思えないほんわかした雰囲気を持った方です。準決勝ではゆったりと椅子に座る姿が印象的でした。
 40手目△7五歩に対して笠井さんは10分以上長考しました。全持ち時間の3分の1.単純計算では持ち時間6時間の順位戦なら2時間以上考えていることになります。笠井さんは1回戦でも準決勝でも、勝負所と思ったところで惜しみなく時間を注いでいました。そして45手目に▲2五桂を決行。秒読みの大熱戦です。
 秒読みの音が鳴る中、なんと誰かの携帯が鳴りました。一瞬凍りつく面々。でも誰かが「…ゆきちゃん??」 控え室に置いてあった笠井さんの携帯が鳴ってしまったようです。思わずみんな微笑みました。
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44手目の△7六歩は緩手だったようです。▲2五桂から攻めが切れない形になりました。時間にしてわずか10分ほど。笠井さんの攻めは確実で厳しく、サーバーが落ちている間に終局してしました。終盤にサーバーが重くなることはインターネット中継では大問題ですが、終盤が二転三転で面白い将棋の特徴から仕方のないことといえます。今回のGSPカップ、過去最高のアクセス数だったそうです。
 終局後の感想戦は、優勝した笠井さんが石橋女流王位や中井女流六段とやり取りするような形で行われました。32手目の△8八角成では△5五飛▲4五歩△5四飛▲3三角成△同桂▲6六歩△8四飛が定跡とのこと。本譜はその定跡に比べて少し先手が得している形なので「こっちがよくなるかなと思った」と笠井さんの感想がありました。
 38手目に相馬さんは長考の末△5四角と打ちましたが、結果としてこの角が最後まで働かずに終わってしまいました。ここでは△5四歩として先手の角をいじめにいくのが有力だったそうです。(1)▲4八金と中央を厚くしたいですが、それは△5五歩で角がせまくなり、後手が指しやすいようです。(2)▲2四歩は△5五歩▲3四角△7五歩▲2五桂△5六歩▲同歩△2五桂▲同飛△3三金で後手が指せそう。(3)▲6六歩△5五歩▲6七角△7五歩でいい勝負ということでした。
 また44手目△7六歩では△8六歩のほうがまだ難しかったようですが、▲同歩△同飛▲8七歩△6六飛▲6七歩でやはり先手が勝っているそうです。
 61手目の▲7三銀が明快な決め手。笠井さんは2度目の1dayトーナメント出場で見事優勝を飾りました。昨日の女流アマ名人戦に続いて2日連続の栄冠になります。
 短手数で濃密な将棋でした。観戦記は駆け足になってしまい、対局の魅力を十分に伝えられたのかわかりません。でも1日中観戦してくださった方が多く、ネット中継でスピーディーな1dayトーナメントを楽しんでいただけたと思います。
 来月からもあんな企画やこんな企画が待ち受けているそうです。これからもますます楽しみですね。私も大阪から1dayトーナメントの発展を期待しています。
(リアルタイム観戦記・諏訪景子)

出場選手紹介

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(全員で記念写真)
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 笠井友貴さん
 長崎県出身。2007-08年、第39・40期女流アマ名人戦で2年連続で優勝。同年、第1期マイナビ女子オープンにアマ代表として出場。今年はNHK「囲碁・将棋ジャーナル」の司会を務めるなど、多方面で活躍。第1回女子アマ団体戦の優勝メンバーで、1dayトーナメントは「わかばカップ」「さつきカップ」に出場しています。
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 泉對直子さん
 茨城県出身。2006年、第27回学生女流名人戦準優勝。96年~98年に女流育成会に6期在籍の経験がある。獣医を目指し、目下猛勉強中。第1回女子アマ団体戦では、妹の貴子さんらとともに優勝メンバーに。1dayトーナメントは今回が初の参加となります。LPSAキッズスクールの助講師も担当しています。
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 泉對貴子さん
 茨城県出身。2002年、中学生選抜選手権・女子の部準優勝。96年~98年に女流育成会に6期在籍の経験がある。中学校・高校・大学とバスケットボール部に所属。第1回女子アマ団体戦の優勝メンバーで、1dayトーナメント「さつきカップ」では北尾初段のチームで出場。
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 鈴木真里さん
 東京都出身。2001年、第33期女流アマ名人戦優勝など、アマ大会で優勝経験あり。97年~2001年に女流育成会に11期在籍。好きなスイーツはあんみつ。第1回女子アマ団体戦に「おたべ会」チームで出場し、準優勝。「さつきカップ」では神田初段チームで出場。
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 相馬美咲さん
 青森県出身。2007年、キリンビバレッジカップガールズクラス優勝、第28回学生女流名人戦優勝。また2007年・2008年の東日本学生女流名人戦で連続優勝を果たしています。現在、青森・八戸高専に在学中。第1回女子アマ団体戦で、優勝メンバーに(チーム名は「合計体重0.2トン」)。1dayトーナメントは今回が初の出場となります。
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 小野ゆかりさん
 東京都出身。2007年、アマ女王戦Aクラスで優勝し、第12代アマ女王に。同年、第1期マイナビ女子オープン予選にアマ代表として出場し、1勝を挙げました。第1回女子アマ団体戦に「棋友館A」チームで出場し、第3位。第40期女流アマ名人戦3位。1dayトーナメントは今回が初出場となります。
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 新藤仁奈さん
 群馬県出身。2006・07年、2年連続で小学生名人戦・群馬大会で優勝。得意科目は英語と算数。現在、中学1年生。第1回小学生女流名人戦で優勝し、見事、初代小学生女流名人の座に。1dayトーナメント「わかばカップ」では、準優勝の大活躍を見せました。
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 中七海さん
 兵庫県出身。2007年、小学生倉敷王将戦(低学年の部)で兵庫県代表。2008年は小学生倉敷王将戦(高学年の部)・小学生名人戦で兵庫県代表に。将棋を覚えたのは小学1年生のとき。得意戦法は四間飛車、好きなプロ棋士は井上慶太八段。第2回小学生女流名人戦で大阪代表として全国大会に出場し、見事優勝。今回は、第2代小学生女流名人として出場です。