日本女子プロ将棋協会

7/28(水)2回戦 中倉彰-林葉戦

LPSA公認棋戦、日レスインビテーションカップ・第4回女流棋士トーナメント2回戦の中倉彰子初段-林葉直子さん(主催者特別招待選手)の対戦が以下のように決定しました。
対局日時 2010年7月28日(水) 13:00~
対局場所 LPSA駒込サロン(東京都北区中里2-18-10-301)
※対局は非公開です(ネット中継は行います)
http://joshi-shogi.com/nrs/
中倉彰子初段コメント
「林葉さんと対局が決まった時はビックリしました。これまで対戦した事は一度もなく、どんな内容の将棋になるのか、今からとても楽しみです。ブランクがあるとはいえ、長年女流棋界のトップにいらした方ですので、精一杯頑張りたいと思います。」
林葉直子さんコメント
「アマチュア代表のような気持ちでリラックスして指したいと思います。負けたら彰子ちゃんの出産祝いってことにしときましょう。楽しんでやるので注目していただけたら嬉しいです!」

マンデーカップ棋譜

【1回戦前半】10:00~
藤森奈津子四段-島井咲緒里初段 盤1 盤2 盤3 棋譜
大庭 美樹初段-渡部 愛 TJP 盤1 盤2 盤3 棋譜
【1回戦後半】12:00~
中倉 宏美二段-松尾 香織初段 盤1 盤2 盤3 棋譜
船戸 陽子二段-マンデーX 盤1 盤2 盤3 棋譜
【準決勝】14:00~
島井咲緒里初段-渡部愛TJP 盤1 盤2 盤3 棋譜
船戸陽子二段-松尾香織初段 盤1 盤2 盤3 棋譜
【決勝】16:00~
船戸陽子二段-渡部愛TJP 盤1 盤2 盤3 棋譜
動画ライブ中継(別ウィンドウ)
※持ち時間は各15分で、切れたら1手40秒以内。
※盤1~3までは同じ内容です。
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決勝戦

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(マンデーカップ3連覇まであと1勝、船戸陽子女流二段)
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(1dayトーナメント2度目の優勝を目指す渡部愛TJP)
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(LPSA最新グッズ、赤いタンブラー。名前を書いて使ってます)
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(大盤解説は松尾香織女流二段・歩七段のコンビ)
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(盤側、観戦記担当の松本宏一さんと、中継担当の銀杏記者)
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(白熱の終盤戦)
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能勢チェック!

1枠 ナツコサマー
 残念ながら公式棋戦は引退ということになったが、社団戦に参戦するなど意欲満々。むしろ肩の力が抜けてノビノビできる立場になったのは、棋風的にも一番のプラスかも。
【好走パターン】三間飛車、低く構える陣形が主流。穴熊はやらない。
2枠 ペコヒメ
 2度のA級経験はメンバー中ナンバーワン。予想の見解にも触れた通り、1dayトーナメントにはめっぽう強い。長期休養を挟み体調面が心配だが、出走する限りは泣きごとは言えない 【好走パターン】四間飛車穴熊が十八番。一直線の攻めが持ち味。
3枠 ドサンコマナムスメ
 他の参加者にはない若さ、伸長の余地が最大のセールスポイント(…と書くと全員を敵に回しそうだが)。勢い任せの振り飛車から、居飛車に転身してやや停滞気味も成長の過程ととればプラスに。1dayトーナメントの実績も十分。
4枠 ミキティマリーンズ
 マイナビ予選1回戦を勝ち、来年はチャレンジマッチ(予備予選)を回避。気楽になって手が伸びれば大駆けもある。1day優勝がないだけに、そろそろ一冠が欲しい。
【好走パターン】自在。切り合うよりは粘りが身上。
5枠 ヨウコソムリエール
 予想の見解でも触れたが、短時間での集中的な爆発力、ハングリーな面は相当なもの。1dayでの対石橋戦の度重なる競り合いを見ると、もっと勝ってもいいと思うのだが…。以前から格下にも負けるポカはある。ただ、マイナビ予選では初戦で清水女流二冠に当たる 不運?(敗退)で再びハングリー精神に火がつくか。 【好走パターン】戦型自在。軽いというよりはガジガジ流。
6枠 ケンタエックス
 昨年角落ちで勝利目前まで行った、伊藤動物名人(!)よりも実力的にはかなり上。今年は平手での対戦。指導対局では女流プロと五分以上だが、緊張する場で力を発揮できるか。 【好走パターン】居飛車正統派。対振り飛車には急戦が多い。
7枠 カオリテンジン
 A級陥落後に伸び悩んでいるのはヒロミと同じ。マイナビ予選もアマには貫禄を示したが、本戦入りはできなかった。好調の時も連敗はしないが連勝もしないというタイプで、連勝が要求されるマイナビ予選や本レースはいまひとつなのか。松尾歩七段がゲストということを味方にできるか、それともプレッシャーとなるのか。 【好走パターン】四間・三間何でもできるが、ゴキゲン中飛車の採用率が高い。
8枠 ヒロミハーレー
 A級昇級までは順調に見えたが、二段へのカウントダウンが始まった頃から急失速。ここ2年の成績は誰が見てももの足りないだろう。特に本人が。だが、ここにきてようやく吉報。 苦しみのマイナビチャレンジマッチを抜け、マイナビ予選も見事にブロック抜けして本戦入りを決めた。勢いに乗って復調をアピールできるか。いろいろと充実しているとの情報もある。 【好走パターン】居飛車も振り飛車もやるが、対抗形が主流。対振り飛車には居飛穴が多い。
★1回戦の戦型予想と見どころ
・ナツコサマー×ペコヒメ
 三間飛車ひと筋で激動の世をも渡ってきたナツコにとって、今さら自分のスタイルを変える必要はない。対するペコヒメ振り飛車専門。敢えて居飛車にする可能性は極めて少なく、相振り飛車が濃厚。先後にもよるがナツコ三間vsペコ向飛車あたりか。ともに一直線の攻めがお家芸で、戦いが始まると中盤が短く一気に終盤になる場面も。互いに我が道を行くノーガードの打ち合いまであり、失着が出ると差が開く可能性も。
・ドサンコマナムスメ×ミキティマリーンズ
 ミキティ将棋は、まともな居飛車vs振り飛車の対抗形にはなりづらく、相居飛車もしくは相振り飛車が多い。逆にマナムスメはツアー女子プロになりたての頃には振り飛車党だったが、ここ1年ほどで居飛車へのシフトチェンジ。いずれにしても対抗形の方が戦い慣れている印象だ。相撲で言う「ケンカ四つ」だけに、序盤からの駆け引きが面白い。ミキティの右玉も十分にありそう。
・ヨウコソムリエール×ケンタエックス
 居飛車のエックスに対するヨウコの作戦によって戦型は決まる。彼女は過去の1dayで解説者の戦型予想の声を聞くと、それを外して戦型を組んでいるのでここでは敢えて予想しない。振り飛車対抗形ならエックスの急戦志向が本線。相居飛車なら矢倉系になりそうで、そうなればジックリした戦いになりそう。何でもできる両者だが、時間の短い将棋だけに横歩取りや相掛かりの乱戦にはしづらいのでは。中終盤の白熱したねじり合いに期待。
・カオリテンジン×ヒロミハーレー
 テンジンには石橋天河をも破った裏芸=矢倉があるのだが、相手が振れば居飛車、居飛車なら振り飛車…という対抗形志向のヒロミ相手では普通に振り飛車を目指すだろう。テンジン振り飛車vsヒロミ居飛車(本線はゴキゲン中飛車か)が濃厚。居飛車側の作戦がカギとなりそうだが、穴熊本線の持久戦60%、急戦志向30%、その他10%とみる。中・終盤が長くなりそうな組み合わせで、粘りと根性と棋力の戦い。
(会場で配られたプリントより。さて結果は?)

事前予想

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(マンデーカップ恒例、予想表)
【過去の戦績】
    優勝        準優勝
第1回 ヨウコソムリエール ビシバシタイフーン ゴキゲン中飛車
第2回 ヨウコソムリエール ナチュラルアッコ  四間飛車vs左美濃
【能勢俊介の決断】 
◎ヨウコソムリエール
○ペコヒメ
▲ドサンコマナムスメ
☆ケンタエックス
中井・石橋不在の1dayトーナメントは、各々がより一層チャンスあり…と思って臨む。
過去の戦績からも紙一重で、誰が優勝しても驚けない。
ポイントになる点を2つ。
(1)短時間の対局で3連勝する爆発力を持っていること。
(2)(例年そうだが)マイナビ女子オープン予選の直後というローテーションの中、より一層ハングリーな気持ちで臨めるか、ということ。
昨年の覇者◎は、一昨年も石橋に次ぐ準優勝とマンデーカップに執念と相性あり。また3年前の第1期マイナビでは、奇しくも同ブロックに入ったヒロミ、ペコヒメを連破し、居飛車穴熊で3連勝。本戦入りを果たしている。初戦のエックス戦が一番のカギとみるが、よい勝ち方をすれば一気に行く可能性大。昨年に続き本命とするが、昨年ほどの自信はない。
ワンデークイーン○も、5回の優勝があるように短時間での1日3局は、波に乗ってのイケイケモードにできるタイプ。体調不良で長期休養を挟んでいたが、マンデーカップには早めに参戦を表明。復権を狙える状態だろう。昨年のマイナビ予選では他が全員A級という強力ブロックに入りながらも、千葉三段・早水二段に連勝して早指し適性を示している。
並んで有力なのは▲。ツアー女子プロになる前後の勢いは感じられないものの、振り飛車から居飛車に移行するなどまだまだ他にはない伸びしろを持ち合わせている。マイナビ予選の初戦で負けるなど近況のもの足りなさがある分、3番手の評価。
実力的には食い込む余地のある☆が最大の惑星。あまり経験したことがない独特な雰囲気の中、自分の力を出し切れるかがポイント。ぜひマンデー生徒代表として、納得の将棋を指して頂きたい(と書くとプレッシャーになりそうだが…)
【M記者のひっそり狙います】
◎ドサンコマナムスメ
○ヨウコソムリエール
▲ナツコサマー
☆ヒロミハーレー
最近復調のマナムスメに期待。北海道からの輸送もすっかり慣れ、1学期も落ち着いた今回久々の優勝をJKパワーでゲット!3連覇のかかるヨウコも実績上位で逆転十分短距離戦ならナツコも脅威。サロンのマンデーというホームコースで一発あり。
実力者ヒロミの爆走まで押さえて万全。テンジンの伝説達成も考えられるが、本カップ準備など調整面で不安が残り、やや評価を下げた。
【さちだいひょーのビシバシ予想】
◎ペコヒメ
1dayマイラーの実績あるもスタートに難あり。とにかくパドックで見てからでないと走るかわからないが、一旦走り出したら止まらない。シマイ攻めが炸裂すればパンチ力では本命間違いなし!
○ヨウコソムリエール
このレースが適正距離か負けなしのマンデーカップV3を狙う。1dayでの連帯率も高く、ソムリエが自分の指し回しに酔わなければクイーンマンデーの座は確実か!?強いていえば初戦のエックス戦で講師の本懐を見せられるかがカギ。
▲ドサンコマナムスメ
このレースは初出走も、駒込コースに慣れてきた今回は久々の1着も期待できそう。あまりにも軽すぎる馬体重から、一時期伸び悩んでいたが、最近は再び脚が伸びてきて力強い走りが戻ってきた。若さゆえ、先輩古馬に騙されなければチャンスは十分。
☆ケンタエックス
今年の特別出走枠には中年の星ケンタエックスがチャレンジ。
王道を往く指し回しは道中の折り合い・ムチを入れるタイミング・末脚どれも申し分なし。プロを押しのけて駆け抜ける可能性は高い。
懸念材料は短い持ち時間と秒読みか。時折読みに没頭し腰を落ち着け過ぎてしまうクセがある。本格居飛車当、相掛かり・角換わり・横歩取りなど内枠での小競り合いを得意とする
ヒロミハーレー
普段は3枠後方からの捌きを得意とするが、相手によっては穴熊も愛用ハーレーでかっ飛ばすように途中で脚を止めなければかなり目はある。あとは前夜の栄養ドリンクをキッチリ抜けるかがポイント。
カオリテンジン
先団につけて常に中央突破を目指すタイプだが、秒読みで慌ててしまう場面も。ペースを乱さず遅くとも確実な走り出、周りがコケたら混戦を抜け出したい。初優勝で天神特製・勝利の美「替え玉」を味わいたいが、解説のゲスト棋士が一番の敵か?
ミキティマリーンズ
スタートから相手の進路妨害!?をするような独特の走りが奏功すれば、上位進出のチャンスあり。初戦は近年特に意識する、憎きファイターズ。いくらダルビッシュばりの若く勢いあるボールを投げてこようとも、西岡の脚でかき回すようにペースをつかみたい。
ナツコサマー
昨年度競走からは引退したが、まだまだ人気の母馬はサンシャイン牧場で休養していたところを熱い声援によって中央のターフに呼び戻された。ヒロミハーレーと同じ3枠での捌きを得意とするが、こちらは中段の位置取りが好き。まさかの大駆けで、すわ引退撤回もあるかも!?