日本女子プロ将棋協会

棋歴(渡部愛)

生年月日 1993年6月26日
出身   北海道
師匠   なし

昇段履歴
2012年7月 女流3級
2013年10月 女流2級
2014年3月 女流1級
2014年3月 女流初段
2017年11月 女流二段
2018年6月 女流三段
2025年4月 女流四段

棋歴
タイトル獲得 通算1期(女流王位1期)
タイトル戦登場 3回(女流王位2回、白玲1回)
公式戦優勝   2回(女子YAMADAチャレンジ杯2回)
第10回世田谷花みず木女流オープン戦 優勝
第11回白瀧あゆみ杯争奪戦 優勝

(LPSA)
第7回日レスインビテーションカップ女流棋士トーナメント 優勝
LPSA1dayトーナメント 優勝16回

(アマチュア)
第28回全国中学生選抜将棋選手権大会女子の部 第3位
第40回女流アマ名人戦 準優勝
第1回女子アマ王位戦 第3位


2018年度 第46回将棋大賞優秀女流棋士賞、女流名局賞、名局賞特別賞
平成30年度大田区民栄誉賞

日本女子プロ将棋協会が認定した女流棋士第一号。
現在はLPSA公式ファンクラブ「Minerva」担当として、イベント企画や運営に携わる。
NHK将棋講座アシスタント、ABEMA将棋チャンネル、ニコニコ生放送将棋番組の聞き手など各種メディアに出演。
男性公式戦でも次々と勝ち星を挙げ、対局と普及両面に力を入れて活動している。

女流棋士をめざす人へメッセージ(礒谷真帆)

礒谷初段プロフィール 

 私は、小学2年生から所司先生(和晴七段)の教室に通い始めました。大会に参加して友だちができたり、今まで勝てなかった人に勝てるようになるのが楽しかったです。

アパガード杯女子アマ団体戦

 GSPチャレンジには高校1年ごろから参加しました。遠藤さん(遠藤正樹GSPチャレンジ専任コーチ)の教え方はとても丁寧でわかりやすく論理的。どんな棋力のどんな人相手でもとても丁寧な接し方でレベルに合わせて教えられるのがすごいところです。トッププレイヤーでこれだけ熱心にわかりやすく教えてくださる人はあまりいません。
 誰に対しても謙虚な方で、技術以外に進路のことなども真剣に聞いてアドバイスもくださり、将棋の取り組み方を改めて考えることができました。

 GSPチャレンジでは、記録の取り方の研修や、先輩女流棋士が修業時代どのように将棋に取り組んでいたかのお話もためになりました。その時学んだことは、今も活かせていると思います。

 女流棋士になってからも、GSPチャレンジのメンバーとは指導や練習対局で指しています。指すごとに上達しているのがわかりますし、みんな女流棋士を目指しているので、自分も本気で真剣に指して、自分の勉強にもなるように指しています。

 協会は先輩方がとてもやさしく、所属女流全員仲がいいです。後輩の意見も素直に聞いてくれて、人それぞれしたいことを尊重してくれるのもありがたいです。
 人数が少ないので自分たちでやらなければいけないことが多くて、負担に感じる人もいるかもしれないです。でも団体が二つあるほうが選択肢があり、自分はどっちがいいか考えて選べます。母(大庭美夏女流初段)も叔母(大庭美樹女流初段)も所属しているということもありましたが、自分にはLPSAのほうが合っていると思いました。

小中学生女子将棋名人戦

 私が小学生の頃は、女性大会に行けばたくさん女性がいたので将棋は男性がやるものという意識がなくて、普通にやっていました。中学高校になって、県大会に女子が1人の年があったり、県代表がいない県があったりして、将棋を指す女子は少ないんだなと初めて思いました。
 LPSAの人数が増えて大きい団体になったら、LPSA主催の大会も地区予選ではなくて都道府県大会ができるようにしたり、教室も全国で開いたりして、もっと将棋を指す女子を増やせたらいいなと思います。

女流棋士をめざす人へメッセージ(渡部愛)

渡部愛女流三段プロフィール

LPSA公式ファンクラブ「Minerva」 交流イベントの様子

 LPSAは、1dayトーナメントLPSA将棋フェスなど、所属女流棋士が自分たちで企画し、みんなで参加するイベントが多いです。女流棋士同士もファンの方もアットホーム感がすごくあって、まとまりと安心感があります。個人の希望に合わせてマイペースで活動できるのもいいところかなと思います。
 協会全体の定例会が月1回あって、いろいろなことをみんなで情報共有しています。自分たちで準備からイベントを行うのは、好きなようにできてやりがいもあるので、自分としては大変だとは思っていません。

2018年 女流王位のタイトルを獲得

 女流棋士という仕事は、目先の勝ち負けにとらわれすぎないで勉強し続けられる人が向いていると思います。いかに早く本筋の将棋、勉強法に出会えるか、意識を持てるか。棋力に関しては、個人の問題で所属は関係ないと思います。
 ある程度以上は勉強したから勝てるものでもないし、自分で力がついているかがわからないので、大事な対局や大会で負けてしまったときの心のサポートもしていけたらと思います。 次世代の女性を応援する気持ちで、LPSA全体で取り組んでいます。

 私はツアープロの時期に女流棋士の仕事について教えていただき、内容がわかって安心しました。今、GSPチャレンジのような根本的なサポートは他ではやっていないので、女流棋士だから、女性だからこそわかることなどフォローしていきたいと思います。

女流棋士をめざす人へメッセージ(堀彩乃)

堀女流1級プロフィール

 島井さん(咲緒里女流二段)が同郷同門だったのが大きなきっかけで、四国のマルナカ杯の時に中倉宏美代表を紹介していただきました。いろいろな話をして業界のことを教えてもらったりして、宏美代表の人柄にひかれてついていこうという気持ちになり、LPSAに所属することにしました。
 研修会員時代からネットでVS(1vs1の練習対局)してもらったり、一緒に釣りに行ったこともあります。(アマチュア時代・第4回女子アマ王位戦四国大会の模様

 最近は将棋連盟もLPSAもあまり違いがなく、記録も男性棋戦も取れるようになって、棋譜を見るだけでは分からない息遣いとかが勉強になります。研究会も一緒にやったり、やりがいのあるお仕事もたくさんさせていただいています。
 女流棋士は、サラリーマンとかと違って自由な時間があって、自分で何でも決められるのがいいところです。最初にいろんなことを教えてもらっていたので、女流棋士になってからも知らなくてびっくりするようなことはなかったです。

 GSPチャレンジはとても手厚い内容で、土台作り、考え方などから丁寧に的確に教えてもらえます。プロや女流棋士の指導対局は普通多面指しですが、GSPは1対1なのでていねいな指導が受けられます。後日添削シートやコメントでつまづいたところをふりかえることができるのも魅力です。妹も参加していましたが、1局1局ていねいに見てもらえるのがモチベーションになり、手が抜けなかったようです。

 メンバーに指導していても、最初は漠然としていた感想が日を追うごとに具体的な答えが返ってくるようになって、成長を感じてうれしいですしやりがいもあります。
 皆さん努力しているので、つまづいたり迷ったりしても、自分の志す道を忘れずにそのまま突っ走ってほしいです。何をどう練習すればいいかわからずに困っている人はぜひ一度GSPチャレンジを体験してほしいです。